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あかい夕日に    
 
 
    

詩: 北原白秋 (Kitahara Hakusyuu,1885-1942) 日本
      あかい夕日に

曲: 山田耕筰 (Yamada Kousaku,1886-1965) 日本   歌詞言語: 日本語


あかい夕日に、つい、つまされて
酔うて珈琲店(カツフエ)を出は出たが、
どうせわたしはなまけもの
明日の墓場をなんで知ろ。



「短夜」と同じ日に作曲された、やはり「白秋小唄集」からの詩に付けた歌です。「カッフェ」なんてのが出てきますが詩全体はやはり演歌の詞を思わせるようなドロドロしたものを感じさせます。「短夜」ほど凝ったつくりではなく、割とシンプルなメロディで、これならば雑誌に載ってもまあ不思議ではないかといった感じの歌ではあります。ただ音域は広いしテンポも派手に揺らすし微妙な転調はあるしでかなり歌うのは難しいのではないかと思います。それだけにツボにはまると素晴らしい演奏になるのではないでしょうか。

( 2015.10.08 藤井宏行 )


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