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ペチカ    
 
 
    

詩: 北原白秋 (Kitahara Hakusyuu,1885-1942) 日本
    子供の村 (1925)  ペチカ

曲: 山田耕筰 (Yamada Kousaku,1886-1965) 日本   歌詞言語: 日本語


雪のふる夜はたのしいペチカ
ペチカ燃えろよ お話しましよ
むかしむかしよ 
燃えろよ ペチカ

雪のふる夜はたのしいペチカ
ペチカ燃えろよ おもては寒い
栗や栗やと 
呼びます ペチカ

雪のふる夜はたのしいペチカ
ペチカ燃えろよ ぢき春来ます
いまに楊(やなぎ)も 
萌えましよ ペチカ

雪のふる夜はたのしいペチカ
ペチカ燃えろよ 誰だか来ます
お客きゃくさまでしよ 
うれしいペチカ

雪のふる夜はたのしいペチカ
ペチカ燃えろよ お話しましよ
火の粉ぱちぱち 
はねろよ ペチカ



耕筰の歌でも指折りの有名なものですね。ペチカというのはロシアのオーブンにしてストーブ、発音は「ペーチカ」に近いので、この歌の歌詞でも「ペイチカ」と表記されることがあります。しかしなんでまたロシアのストーブなんかが題材となったのかということですが、実はこの曲、当時の満州、大連にある南満州教育委員会からの委嘱で、同地の子供たちに歌わせるために書かれたものなのだそうです。詩はのちに童謡詩集「子供の村」(1925)に収録されました。

( 2015.10.07 藤井宏行 )


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