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私のハートを手に取って |
詩:著作権のため掲載できません。ご了承ください
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私のハートを受け取って あなたの手の中に けれど気を付けて 優しく受け取ってください この赤いハートは 今はあなたのものなの それはゆっくりと鼓動してる 静かに脈打っている 愛し そして苦しんだから 今は静か 今はあなたのものなの それは傷ついたり、落ち込んだりするかも知れない われを忘れたりもするかも知れない でも決して忘れはしない あなたのものであるということは それはとても強く 誇り高かった 私のハート 今は眠り、夢見ている 喜びと戯れを 壊れてしまうかも知れない あなたのそばにいなければ (著作権のため詩は大意です:ディトレフセン没年 1976) |
女流詩人ディトレフセンの情熱的な愛の詩に、北欧屈指のメロディスト・アルヴェーンが素晴らしいメロディーを付けた、彼の歌曲の代表作です。
彼は70歳をとうに過ぎているときに二人目の妻に捧げるためにこの曲を作ったのだそうですが、全然枯れたところはなくとことんロマンティック!
これは往年の大テノール、ユッシ・ビョルリンクの愛唱歌のようで、抒情味あふれる彼の素敵な歌唱は、濃密なオペラのワンシーンのように聴き手に迫ってきます。ただちょっとスタイルは古くなったかも知れません。
バーバラ・ボニー(Decca)や最近出たフォン・オッター(DG)、あるいはアルヴェーンの歌曲集を録音しているヘッガンデル(Bluebell)などの女声陣のピアノ伴奏による録音も素敵です。中でもこの曲ではフェロモン満載で粘っこく歌っているボニーの歌が(彼女のイメージとはかなり違って意外だが)、私には最も印象的でした。
リリックなテノール、アンダーソンの歌(BIS)もとても端正で、この曲の別の魅力を引き出しています。
( 2004.06.10 藤井宏行 )