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Fussreise    
  Gedichte von Eduard Mörike für eine Singstimme und Klavier
歩く旅  
     メーリケ歌曲集

詩: メーリケ (Eduard Friedrich Mörike,1804-1875) ドイツ
    Gedichte  Fußreise

曲: ヴォルフ (Hugo Wolf,1860-1903) オーストリア   歌詞言語: ドイツ語


Am frischgeschnittnen Wanderstab
Wenn ich in der Frühe
So durch Wälder ziehe,
Hügel auf und ab:
Dann,wie’s Vöglein im Laube
Singet und sich rührt,
Oder wie die goldne Traube
Wonnegeister spürt
In der ersten Morgensonne:
So fühlt auch mein alter,lieber
Adam Herbst- und Frühlingsfieber,
Gottbeherzte,
Nie verscherzte
Erstlings-Paradiseswonne.

Also bist du nicht so schlimm,o alter
Adam,wie die strengen Lehrer sagen;
Liebst und lobst du immer doch,
Singst und preisest immer noch,
Wie an ewig neuen Schöpfungstagen,
Deinen lieben Schöpfer und Erhalter.
Möcht’ es dieser geben,
Und mein ganzes Leben
Wär im leichten Wanderschweiße
Eine solche Morgenreise!

切り出したばかりの旅行杖を手に
わたしは朝早く
いくつもの森を抜け
丘を登ったり下ったりしてゆく
すると木陰で小鳥たちが
歌い飛び回り
黄金色の葡萄の房は
夜明けの日差しを浴びて
魂の喜びに満たされている
わたしの古き友、親愛なるアダムもこのように感じたのだ
秋を、萌える春を、
神への怖れを、
決して軽はずみに失ったのではない
最初の楽園の喜びを

だからおお、古きアダムよ
おまえは石頭の先生たちの言うほどには悪くない
常に愛し褒め
歌い讃え続けよう
永遠に新しい天地創造の日々のように
おまえの愛する造物主にして守護者のために
願わくば
わたしの生涯も
軽く汗ばみながら歩く
こんな朝の旅のようであることを!

メーリケ歌曲集の中でも一番耳に馴染みやすく、歌詞がわからなくても楽しく聴ける軽快な歌曲です。しかしそのわりに訳は難しく、既存の訳でもそれぞれかなり相違のあるものがあります。自分なりに考えてみましたが、ひとつの案として読んでいただければ幸いです。演奏はフィッシャー=ディースカウ、トーマス・アレン、ヘルベルト・ホル、そしてホッターの若き日の録音が気にっています。

( 2003.11.20  甲斐貴也 )


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