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Den judiska flickans sång   Op.51  
  Belsazars gästabud
ユダヤ人の少女の歌  
     ベルシャザルの饗宴

詩: プロコペ (Hjalmar Johan Fredrik Procopé,1889-1954) フィンランド
      

曲: シベリウス (Jan Sibelius,1865-1957) フィンランド   歌詞言語: スウェーデン語


Vid älvarna i Babylon jag satt
och grät med mina bröder,dag och natt.
Och mina systrar rördes av min gråt,
av mina bröders myckna klagolåt.
Och Juda grät och dotter Zion grät
Jerusalem!
Vi sörjde all din forna härlighet.

Hur kan jag le,hur kan jag vara glad?
Jag är en fånge i de älvars stad.
En tåreström har mina visor dränkt,
min harpa har jag i ett pilträd hängt.
Hur kan jag sjunga i de fångnas hus?
Jerusalem!
Hur kan jag glömma dig,du släckta ljus.

Jag vill stå upp. Jag vill stå upp och gå
med snabba fötter såsom markens rå.
Si,jag vill vandra genom öknars sand
och genom Edoms ogästfria land,
där farligheter lura på var ort,
Jerusalem!
Hur lång kan vägen vara till din port?

バビロンの川のほとりに私は座って
そして泣くの 兄弟たちといっしょに 昼も夜も
私の姉妹たちは心打たれたわ 私の涙に
私の兄弟たちの深い嘆きに
ユダは泣きました シオンの娘たちも泣きました
エルサレム!
私たちは悲しみます あなたの過去の栄光を

どうして私はほほ笑めるでしょう どうして幸せになれるでしょう?
私は囚われ人 この川辺の町の
涙の川が私の歌を溺れさせてしまったから
私の竪琴を私は柳の木に掛けました
どうして歌えるでしょう 私を閉じ込めた人々の家で?
エルサレム!
どうしてあなたを忘れられましょう あなたの消された灯りを

私は立ち上がりたい 立ち上がり そして行きたいの
急ぎ足で まるで大地の精霊のように
見て 私は通り抜けてさまようの 砂の荒野を
そしてエドムの不親切な地を抜けて
そこは危険があちこちにひそんでいるところ
エルサレム!
どれほど道は遠いの あなたの門に着くまでに?


これも劇音楽がオリジナルで、のちに管弦楽組曲の形に編まれて今はもっぱらそちらで演奏されることが多いでしょうか。この組曲版の第2曲「孤独」のオリジナルが第2幕でバビロニアに捕えられたユダヤ人の少女が歌うこの歌です。ベルシャザルの饗宴といえば旧約聖書・ダニエル書に記されている物語で、古来より音楽や美術、演劇の題材としていくつもの傑作を生みだしています。この歌の歌詞も劇作家プロコペのオリジナルではありますが、下敷きになっているのは明らかに聖書の言葉、チェコ語の聖書からではありますが、ドヴォルザークが曲をつけた「バビロンの川のほとりに」〜聖書の歌よりを見ればその関係の深さは明らかでしょう。
ピアノ伴奏の歌曲の形で演奏されることもあります。

( 2015.09.20 藤井宏行 )


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