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Der Knabe und das Immelein    
  Gedichte von Eduard Mörike für eine Singstimme und Klavier
少年と蜜蜂  
     メーリケ歌曲集

詩: メーリケ (Eduard Friedrich Mörike,1804-1875) ドイツ
    Gedichte  Der Knabe und das Immelein

曲: ヴォルフ (Hugo Wolf,1860-1903) オーストリア   歌詞言語: ドイツ語


Im Weinberg auf der Höhe
Ein Häuslein steht so winde bang;
Hat weder Tür noch Fenster,
Die Weile wird ihm lang.

Und ist der Tag so schwüle,
Sind all verstummt die Vögelein,
Summt an der Sonnenblume
Ein Immlein ganz allein.

Lieb hat einen Garten,
Da steht ein hübsches Immenhaus:
Kommst du daher geflogen?
Schickt sie dich nach mir aus?

?O nein,du feiner Knabe,
Es hieß mich niemand Boten gehn;
Dieses Kind weiß nichts von Lieben,
Hat dich noch kaum gesehn.

Was wüßten auch die Mädchen,
Wenn sie kaum aus der Schule sind!
Dein herzallerliebstes Schätzchen
Ist noch ein Mutterkind.

Ich bring ihm Wachs und Honig;
Ade! - ich hab ein ganzes Pfund;
Wie wird das Schätzchen lachen,
Ihm wässert schon der Mund. ?

Ach,wolltest du ihr sagen,
Ich wüßte,was viel süßer ist:
Nichts Lieblichers auf Erden
Als wenn man herzt und küßt!

ぶどう畑の丘の上で
小さな家が風にあおられている
戸も窓も閉めきって
長い一日が過ぎてゆく

その日は蒸し暑く
小鳥たちもさえずらず
一匹の蜜蜂だけが
向日葵のまわりを飛んでいる

僕の好きな娘の庭には
きれいな蜂の巣箱がある
おまえはそこから来たのかい?
おまえはあの娘の使いかい?

「可愛い坊や、違います。
わたしは誰の使いでもありません。
あの子はまだ愛など知らないし
あなたに気づいてもいないでしょう。

まだ学校も出ていない子に
何がわかると言うのでしょう!
あなたの愛しい可愛い娘は
まだお母さん子なのです。

わたしはあの子に蜜蝋と蜂蜜を運びます。
さようなら!・・・もう1ポンドも集まりましたから。
あの子はどんなに喜ぶでしょう!
きっとよだれをたらすことでしょう。」

ああ、あの娘に伝えておくれ
僕は知ってる、それよりもっと甘いものを
抱き合い、口づけすることほど
この世に素敵なことはないのだということを!

ませた少年と蜜蜂の対話を描いた詩に、ヴォルフは素直で繊細な曲をつけていますが、演奏は非常に難しいと思います。男声による歌唱では嫌らしいといっては語弊がありますが、最終節がどうにも生々しくなってしまいます。かと言って色気のある女声では少年らしさが出ません。しかし理想的と思われる演奏がひとつあります。それはデビュー当時のボニーが、初のソロアルバムであるヴォルフとシュトラウスの歌曲を集めたCD(グラモフォン)の冒頭に置いているものです。清々しく清潔感のある声と曲の美しさを生かす巧みな歌い回しが、童話の一頁のようなこの作品の魅力を余す所なくつたえてくれています。ベテラン伴奏者、パーソンズのピアノも万全です。

( 2004.3.1  甲斐貴也 )


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