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Partiolaisten marssi   Op.91b  
 
斥候の行進曲  
    

詩: フィンネ (Jalmari Finne,1874-1938) フィンランド
      

曲: シベリウス (Jan Sibelius,1865-1957) フィンランド   歌詞言語: フィンランド語


Kun usko puhdas,säihkyvä on,
Niin vuoret siirtää voi.
Tää sielun varmuus horjumaton
Ain sankareita loi.
Jos uskos hyvään,oikeaan
Vain syttyy uudestaan,
Käy joukkohon,ja horjuttaa
Ei milloinkaan sua esteet saa.

Ja täysi raikas rakkaus luo
Kuin ihmeet itsestään,
Se elon kukkaseppelen tuo
Myös kruunuks’ ihmispään.
Jos työt ja toimet vaikeat
On sulle rakkahat,
Käy joukkohon,ja taivas suo,
Ett’ toimintaan se tulta tuo.

Vain toivo,voima taivahinen
Voi maalin kirkastaa,
Kun kulkee eespäin suojassa sen,
Ain suurta aikaan saa.
Jos toivo mieles jännittää,
Ja aikees puhtaiks’ jää,
Käy joukkohon ja kulje ties
Kuin voimakas ja terve mies.

信仰が純粋であり 輝く時には
山さえも動かすことができるのだ
そして揺るぎなき構えの魂が
英雄を生み出すのだ
お前の信仰が善く 正しきものならば
再びそれは輝くだろう
来たれ われらに参加せよ もう躓かせることはない
いかなる障害がお前の前にあろうとも

そして新鮮で豊かな愛が生み出される
まるで奇跡が生まれるように
そしてまた人生の花の冠が
人の頭へ被せられるのだ
もしも任務が 責務が厳しくとも
それはお前への愛情なのだ
来たれ われらに参加せよ 天はお授け下さる
この仕事に炎の活力を

ひたすら望め 天の力を
それは目標を明るく照らし
それに守られて前進すれば
偉大なことが成し遂げられよう
もしお前が望むなら 心を研ぎ澄まし
そして意志を純粋なままにしておくことを
来たれ われらに参加せよ そして進め
強く 健やかな者よ


1918年の作曲。同じ作品番号の「狙撃兵の行進曲」とタイトルも似ていますし取り上げられた詩もステレオタイプということで、こちらもチープな軍歌調の曲かと思いきや、こちらは晴れやかな祝宴の歌の趣でした。シベリウスらしさは全く感じられませんがけっこう印象に残るメロディです。タイトルにある斥候団のメンバーからの依頼で混声合唱とオーケストラのために書かれ、のちにピアノ伴奏に編曲されました。
またこのメロディはずっと年が下って1952年、ガールスカウト世界連合の「世界の歌」としてギャビン・ユワードによる英語の歌詞が付けられています。同じスカウト(斥候)つながりということでしょうか。こちらの歌詞はまだユワードの著作権が切れておりませんのでご紹介は控えさせて頂きます。

( 2015.08.13 藤井宏行 )


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