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Terve kuu   Op.18-2  
  6 laulua
ようこそ 月よ  
     6つの歌

詩: カレワラ(フィンランド叙事詩) (Kalevala,-) フィンランド
    第49章 太陽と月の解放  

曲: シベリウス (Jan Sibelius,1865-1957) フィンランド   歌詞言語: フィンランド語


Terve,kuu kumottamasta,
Kaunis kasvot näyttämästä,
Päiväkulta koittamasta,
Aurinko ylenemästä!
Kuukulta kivestä pääsit,
Kalliosta päivä kaunis,
Nousit kullaisna käkenä,
Hopeisena kyyhkyläisnä
Elollesi entiselle,
Matkoillesi muinaisille.
Nouse aina aamusilla
Tämän päivänki perästä;
Teepä meille terveyttä,
Siirrä saama saatavihin,
Pyytö päähän peukalomme,
Onni onkemme nenähän!
Käy nyt tiesi tervehenä,
Matkasi imantehena,
Päätä kaari kaunihisti,
Pääse illalla ilohon!
Terve,terve,kuu!

ようこそ 月よ 淡く光る
美しい顔を お前は見せる
愛しき日は 夜明けとなって
太陽は高く昇るのだ!
愛しき月は 石から逃れ
美しき太陽は 岩から逃れ
金のカッコウのように飛び去って行く
銀のハトのように
お前の昔の姿へと
お前のかつての旅路へと
常に毎朝 昇っておくれ
今日のこの日の後よりは
われらに挨拶を送り
われらの求めるものを持って来い
獲物をいつでも親指の先に
幸せをわれらの釣針の先に!
さあ行け お前の道を元気に
お前の旅路を 爽やかに
巡回を楽しく終えたなら
夕べには喜びに安らぐがいい
ようこそ 歓迎しよう 月よ!


アカペラの合唱曲である作品18、第2曲目は叙事詩カレワラからです。同じシベリウス作曲の作品32「火の起源」で描き出されたカレワラ第47章の太陽と月の幽閉のあと、第49章でワイナミョイネンはそれらの解放に成功します。この章の終結部分で彼が蘇った月や太陽に向かって歌う歌がこれです。6曲の中で一番長大で(といっても3分ほどですが)、力強い声の掛け合いが印象的な曲です。

( 2015.05.04 藤井宏行 )


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