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Veter prines izdaleka    
  Peterburg
風が遠くから運んで来た  
     ペテルブルク

詩: ブローク (Aleksandr Aleksandrovich Blok,1880-1921) ロシア
      Ветер принес издалека

曲: スヴィリードフ (Georgi Vasilievich Sviridov,1915-1998) ロシア   歌詞言語: ロシア語


Veter prines izdaleka
Pesni vesennej namek,
Gde-to svetlo i gluboko
Neba otkrylsja klochok.

V etoj bezdonnoj lazuri,
V sumerkakh blizkoj vesny
Plakali zimnie buri,
Rejali zvezdnye sny.

Robko,temno i gluboko
Plakali struny moi.
Veter prines izdaleka
Zvuchnye pesni tvoi.

風が遠くから運んで来た
春の歌の気配を
どこかで明るくそして深く
天がそのかけらを開いた

この底なしの紺碧の中
すぐ近くの春の夕暮れの中
冬の嵐が泣いていた
星たちの夢が漂っていた

おずおずと 暗くそして深く
私の弦も泣いた
風が遠くから運んで来た
響き渡るお前の歌を


ロシアンロマンスの系譜を継ぐスヴィリードフの代表的な歌曲集「ペテルブルク」、6曲目はひそやかな春の歌でした。憂愁に満ちたメロディの多いこの歌曲集にあってほぼ唯一といってもよい心安らぐ優しいメロディの曲ですが、どことなく悲しげなところも感じられ、ため息つく美しさにあふれています。

( 2015.05.01 藤井宏行 )


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