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	ゆめ		 				  沙羅  | 									
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あかつきに 見る夢の さめはてぬ かなしさや 野のはてに 池ありて 人をらぬ 静けさや 白々(しらじら)と たゞひろく ひろごれる さびしさや 夢ごころ うつつ心 たゞひろき 池ばかりなる  | 																
    																
																
																
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歌曲集の最後はかなり地味に幻想的な歌。歌詞はそれほど難しくないのであまり御託を並べる必要もないでしょうか。ゆったりと美しく歌われるメロディはあまり耳をそばだてるものでもありませんが、聴きこむほどに味わい深い音楽です。
初演を受け持った(信頼できるソースがなかったので間違いかもしれませんが)テノール歌手木下保の歌(1943年録音)がSP復刻盤となって、ロームミュージックファウンデーションからリリースされています。公共図書館でCDを扱っているところには大抵あると思いますのでぜひ探してみてください。	
( 2015.04.25 藤井宏行 )