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Studier efter Naturen   FS82  
 
自然の研究  
    

詩: アンデルセン (Hans Christian Andersen,1805-1875) デンマーク
    Phantasier og Skizzer  Studier efter Naturen (1831)

曲: ニールセン (Carl Nielsen,1865-1931) デンマーク   歌詞言語: デンマーク語


Solen skinner i Naboens Gaard,Husene ere saa lave,
Gaarden har Plads til en Møding kun og en trealens Have.
Haven er i sin egen Maneer,den har slet ingen Gange,
Men den eier een Stikkelsbær-Busk,der er saa god,som saa mange!
Mutter i Dag har næstendeels skjult baade Møding og Have,
Thi sine Sengklæder,paa et Stillads,har hun i Solen,den brave!
Ungerne sole sig ogsaa lidt,ligge paa Dyne og Pude,
Hver har i Haanden et Smørrebrød,som de fortære derude;
Smørret smelter i Solens Brand,-- Søvnen over dem daler -
Gaardhanen stikker sit Hoved frem,bryster sig stolt og galer.
Ungerne sole sig,soevnen over dem daler.

太陽が輝いている 近隣の庭の上 家並はとても低い
庭には飼い葉の山 木はひとつもない
独自のスタイルで 小道ひとつない
だけどそこにはグースベリーの茂みがある 多くの庭と同じように!
母は今日 ほとんど隠れそうだった 飼い葉と庭の間で
ベッドのリネンが物干し台にかかって太陽の光を浴びているから!
子供たちも日光浴してる 布団や枕に寝そべって
彼らはめいめい手に持っているバター付のパンを それをそこで食べている
バターは太陽の熱でとろけ  - 眠りが彼らの上に降りてくる -
囲いの中のオンドリは頭を突き出し 胸を張って鳴いている
子供たちも日光浴してる 眠りが彼らの上に降りてくる


デンマークの作曲家カール・ニールセンにもたくさんの歌曲があります。なかなか素朴で愛らしいメロディの曲が多くて、まとめて聴くと幸せな気持ちになれるのですが、ほとんどすべてデンマーク語の詩に付けられているという言葉の壁と、あまり強烈な個性がない(素朴な民謡風のメロディがほとんどです そこがまた良いのですが)ことから歌われることは極めて少ないです。録音もデンマークのレーベルからいくつか出ているものの、英語対訳すらついていないことが多くあまりワールドワイドに広めて行こうという意思を感じさせません。
たくさんの歌の中でもここで取り上げたこの曲が一番ニールセンでは有名な歌曲となるでしょうか。
童話作家として有名なH.C.アンデルセンの詩につけたものですが、メロディにぴったりの素朴な詩がなかなかに愛らしいです。
あまりアンデルセンっぽい詩ではないような気もしますが。またタイトルである「自然の研究」というのも少々仰々しい感じがします。もっとも直訳しているからそうなるので、デンマーク語がもっと分かっていたらもうちょっと詩の内容にふさわしいニュアンスがこのタイトルから読み取れたのかも知れませんけれども。
1916年の作曲。

( 2015.01.31 藤井宏行 )


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