TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ


My life's delight   Op.12-2  
  Seven Elizabethan Lyrics,Op. 12
わが人生の喜びよ  
     7つのエリザベス朝抒情詩

詩: キャンピオン (Thomas Campion,1567-1620) イギリス
      Come,O come,my life's delight

曲: クィルター (Roger Quilter,1877-1953) イギリス   歌詞言語: 英語


Come,O come,my life's delight!
 Let me not in languor pine:
Love loves no delay,thy sight
 The more enjoyed,the more divine.
O come,and take from me
The pain of being deprived of thee.

Thou all sweetness dost enclose,
 Like a little world of bliss:
Beauty guards thy looks: the rose
 In them pure and eternal is.
Come then! and make thy flight
As swift to me as heavenly light!

来たれ おお来たれ わが人生の喜びよ!
 われを苦悩のうちに待ち焦がれさせるな:
愛は遅きことを好まぬもの そなたの眼差しよ
 楽しめば楽しむほど 一層聖なるものとなる
おお来たれ そして私から取り去っておくれ
そなたを奪われたこの痛みを

そなたは すべての優しさを包みこむ
 至福の小さな世界のように:
美が護るのだ そなたの姿を:バラは
 その姿のうちで純粋にして永遠だ
されば 来たれ!そなたを飛翔させて
急ぎ わが許へ 天上の光のように!


1907〜8年にかけて作曲されたこの「7つのエリザベス朝抒情詩」、16〜17世紀にかけて歌われた歌の詞を選び出してクィルターが改めて曲をつけています。第1曲はダウランドのもの、そしてこの2曲目はキャンピオン(Thomas Campion (1567 - 1620))のもの、これは歌詞もキャンピオン自身の作とされているようです。クィルターのつけたのは軽快で爽やかな愛のメロディ。実にいい味わいです。

( 2014.11.09 藤井宏行 )


TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ