Die Liebste spricht Italienisches Liederbuch |
恋する娘は語る イタリアの歌の本 |
Sie sagen mir,daß meine Wangen schwarz sind, Doch wächs't das beste Korn in schwarzem Land, Und sieh doch nur die Nelken,wie sie schwarz sind, Und doch so gern trägt man sie in der Hand. Sie sagen mir,mein Liebster sei zu braun; Mir deucht er wie ein Engel anzuschau'n. Sie sagen mir,schwarz sei mein liebster Freund, Der mir ein Engel doch vom Himmel scheint. |
みんな言うのよ あたしの頬が黒いって でも最高の麦は黒い土に育つんだから それにご覧なさい このカーネーションがどれほど黒いのか 黒くても みんな喜んで手に持っているじゃないの みんなは言うけどね あたしの恋人があまりに浅黒いって あたしには彼は天使のように見えんのよ みんなは言うけど 黒いのがあたしの一番好きな恋人だろうって あたしには天国から来た天使のように見えんのよ |
これもイタリア歌曲集にはよくありそうなおのろけの歌。マルクスの取り上げた歌曲集でも第1曲を皮切りに結構な数取り上げられています。
この曲はびっくりするくらいシューマン風。20世紀の作曲家が書いた歌とは思えないほどです。しかしそのアナクロとも言われかねないところが実に素敵な魅力となっています。
( 2014.11.01 藤井宏行 )