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Xango   W158  
  Canções típicas brasileiras
ジャンゴ  
     典型的なブラジルの歌

詩: 不詳 (Unknown,-) 
      

曲: ヴィラ=ロボス (Heitor Villa-Lobos,1887-1959) ブラジル   歌詞言語: 不明


Xangô! Ôlê gondilê ôlálá...
Gon gon gon gondilá!
Xangô! Ôlé gondilé ôlêlê
Gon gon gon gondilê!

ジャンゴ、オレ ゴンジレ オーララ
ゴーンゴーンゴーンゴンジラ
ジャンゴ、オレ ゴンジレ オーレレ
ゴーンゴーンゴーンゴーンゴンジレ
(繰返し)

ブラジルに奴隷として連れて来られた黒人たちの信仰している火と稲妻の神様を賛える歌です。
言葉は呪文なので何だか意味は分かりませんが、聞いたままを書き写してみました。
ヴィラ・ロボスといえばアマゾンの強烈な自然を原色で描いた強烈な管弦楽曲が多数ありますが、これもそういった感じのド迫力で迫る曲です。東宝の怪獣映画で、南海の孤島の住民が歌う祭りの歌とも聞こえます。
そういえばヴィラ・ロボスにも、オードリー・ヘップバーン主演のジャングル映画「緑の館」に付けたそんな感じの映画音楽がありました。
(映画音楽そのものはあまりパッとしませんでしたが、その素材を使ってあとで作った「アマゾンの密林」という曲はとても素敵です)
映画はあまり出来が良くなくて、私が唯一印象に残っているのは、セッシュー・ハヤカワ(「戦場に架ける橋」で日本軍将校を好演された人)が原住民の酋長役で出てきてデタラメな現地語をしゃべるところくらいだったりします。
と脱線はこのくらいにして、この曲、なんとテレサ・ベルガンサが録音しているのですね(Claves)。ヴィラ・ロボスの曲ならもっとメロディアスな美しい曲がたくさんあるのに、と思うのですが結構楽しそうに歌っています。
でもこの曲の強烈な土俗感を十二分に表しているのは、やはり七色の声のパフォーマー、キャシー・バーベリアンの快演です(Ermitage)。すごい迫力と貫禄で歌いきっています。

( 2002.06.28 藤井宏行 )


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