Under the greenwood tree |
緑の森の木の下で |
Under the greenwood tree Who loves to lie with me, And tune his merry note Unto the sweet bird's throat, Come hither,come hither,come hither: Here shall he see No enemy But winter and rough weather. Who doth ambition shun, And loves to live i' the sun, Seeking the food he eats, And pleas'd with what he gets, Come hither,come hither,come hither: Here shall he see No enemy But winter and rough weather. |
緑の森の木の下で ぼくと一緒に寝そべりたい人 そして陽気な調べを 可愛い小鳥の喉と合わせて歌いたい人は ここへおいで ここへおいで ここへおいで ここでは誰も出あうことはない どんな敵にも 冬のひどい天気は別として 野心なんかは捨ててしまって お日さまの下で暮らしたい人 食べるものは自分で探して 見つかったもので満足できる人 ここへおいで ここへおいで ここへおいで ここでは誰も出あうことはない どんな敵にも 冬のひどい天気は別として |
ウォルトンは1936年 シェイクスピアの戯曲「お気に召すまま」のための映画音楽を書いています。この第2幕第5場で、アーデンの森に公爵と共に追放されている貴族アミアンズが気分の慰みに歌う歌がこれですのでこのために書かれた曲なのかも知れませんが、Youtubeにアップされていた当該の映画で使われていることは確認できませんでした。一応作曲年は同じ1936年となっておりましたので何らかの関連はあるものと思いますが。
いかにもウォルトンらしい、パーセルやダウランドの時代の音楽を模したとても典雅な音楽です。黙って聞かせられたら16世紀か17世紀の曲と言われても信じてしまいそう。
上品な悲しみに満ち溢れたとても美しい歌です。
( 2014.10.13 藤井宏行 )