Chant de Sion Op.34-2 Poèmes Juifs |
シオンの歌 ユダヤの詩 |
Ce n'est la rosée ni la pluie, ce sont mes larmes qui arrosent, Ô Sion,tes montagnes. Ce n'est pas le feu ni le soleil, c'est notre sang qui fait rougir, Ô Sion,tes cieux! Et une vapeur monte, formée des larmes de nos yeux jusqu'au ciel,et devient de la pluie. Et ces eaux douces apaisent notre esprit, l'esprit de ceux qui pleurent Jerusalem. Ces larmes des yeux sont une consolation pour l'âme, un remède au cœur brisé; ce sont elles qui fortifient les cœurs abattus et qui apaisent l'âme agitée. |
それは露でも雨でもない 私の涙なのだ 濡らしているのは おおシオンよ お前の山々を それは炎でも太陽でもない それはわれらの血なのだ 赤く染めるのは おおシオンよ お前の空を! 霧は立ち昇る われらの目の涙から沸き起こり 天に戻って そして雨になる この甘い水がわれらの魂を慰めるのだ この魂は嘆いている 悼んでいるのだ エルサレムを この目の涙は 魂の慰めなのだ 癒しなのだ 破れた心の これこそが強くする 打ちひしがれた心を 鎮めるのだ 安らがぬ魂を |
第2曲目もかなり濃密なユダヤの歌です。望郷の思いを表すキーワードがここぞとばかりに散りばめられています。
もっともその望郷の思いを歌う人は、当のシオンには行ったことも見たこともないわけではありますが。
信仰というものの強靭さ(と恐ろしさ)を見るような思いです。
メロディはいわゆるヘブライ調ではなく、フランス民謡のような素朴な美しさでのどかに歌われています。
歌詞を見なければ本当にフランスの農民の労働歌のよう。不思議な情感を湛えた曲です。
( 2014.09.12 藤井宏行 )