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Chant de nourrice   Op.34-1  
  Poèmes Juifs
乳母の歌  
     ユダヤの詩

詩: 不詳 (Unknown,-) 
      

曲: ミヨー (Darius Milhaud,1892-1974) フランス   歌詞言語: フランス語


Dors,ma fleur,mon fils chéri;
pendant que je balancerai ton berceau,
je vais te dire le conte de ta vie.
Je commence par te prévenir que tu es
un Hébreu,Que tu as Israël pour nom
et que c'est là ton titre de noblesse.
Ô mon chéri,quand tu seras avec des gens
étrangers à ton peuple,
ne sois pas honteux devant leurs insultes
mais responds-leur bien haut.
Oh! je te prie,sois sans peur aucune,
dis leur: des saints,fils du peuple eternal,>
fils du peuple éternellement persécuté
malheureux comme point d'autre,
glorieux quand même,
car il dure,et cela depuis des siècles
et cela pour toujours.
Ne désespère point,mon fils chéri
parceque ton peuple est en exil.
Crois plutôt que le soleil de la justice
un jour brillera sur nous.
Souviens-toi sans cesse
que nous avons un pays,là-bas,
très loin,que c'est vers lui
que l'âme de tout juif aspire avec ardeur.
Sur ses monts,dans ses champs délicieux
tu deviendras ce que tu voudras:
vigneron,berger,planteur,jardinier,
tu vivras paisible….
Dors ma fleur,mon fils chéri.

お眠りなさい 私の花 私のいとしい坊ちゃま 
私があなたのゆりかごを揺らしている間に、
私は話して差しあげましょう あなたの人生の物語を 
まず始めましょう 告げることから あなたが
ヘブライ人で あなたの名がイスラエルだということを 
そしてそれこそがあなたの高貴な称号なのですよ 
おお愛しの坊ちゃま もしも一緒になることがあっても 
あなたの民族のことを理解しない人々と 
恥じてはなりません 彼らの辱めを前にしても 
はっきりと答えてやるのです 
おお!私は祈りましょう 恐れることなく
言っておやりなさい 「私は聖人の子孫 
永遠の民の息子ではないか?」と 
他の民族にはないほどの不幸 
けれど栄光に満ちているのです 
それが続くのですから それが何世紀もの間 
そして永遠に
絶望してはなりません 私の愛する坊ちゃま 
あなたの民が流浪しているといっても 
信じるのです 正義の太陽が 
いつか私たちの上に輝くことを 
ずっと覚えて置くのです 
私たちに祖国があるということを かの地 
はるか彼方 そこに向かって 
すべてのユダヤの魂が行きたいと願っています 
その山々に その豊かな野へと 
あなたはなれるでしょう あなたのなりたい者に 
ワイン醸造主でも 羊飼いでも 農夫でも 庭師でも 
あなたは平和に生きるのですよ
お眠りなさい 私の花 私のいとしい坊ちゃま


1916年の作曲の歌曲集「ユダヤの詩」 ミヨーがとある雑誌で見つけた一連の詩にメロディをつけています。詩はかなり伝統的なユダヤ調のものが多いのですが、音楽は例によってミヨーのやりたい放題になっていて多彩で面白い歌曲集となっています。
最初の「乳母の歌」はそれでもなんとなくユダヤ音楽の片鱗は感じさせられるでしょうか。独特の浮遊感を漂わせるミヨーの紡ぎ出す響きが美しいです。この曲はドーン・アップショウがライブで入れた録音が言葉の響きも含めてとても印象的です。
(「ジャーヌ・バトリへのオマージュ」というCDに収録 アメリカ人である彼女、あざといくらいにフランス語っぽい響きを強調させているので、フランス語ネイティブでない私たちのようなものにもとても聴きやすい歌です)
ただこの歌ではむしろ歌詞の方が興味深いです。2000年迫害された民族として、その不幸を誇りとするように生まれたばかりの子供に乳母が歌いかけるという...

( 2014.09.06 藤井宏行 )


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