Samba clássico (Ode) W497 |
いにしえのサンバ(オード) |
詩:著作権のため掲載できません。ご了承ください
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われらの人生は活気に満ち われらの魂は震える われらの愛は鼓動する 歌声の中に このサンバの そして強烈な憧れが この全人生の中に この膨大な思い出を 誰が忘れられようか... おお!何という美しさ 心に甘美さをもたらすのだ このメロディは! おお!不思議な苦悩を与えてくれるのだ 憂愁と悲しみの! そしてまたそこには喜びの味もするのだ 共に生きることの 大地にある者たちと そして空に このブラジルの すべてのものが良く 正しく すべてのものがとにかく美しい 栄光に満ちているのだ 限りない偉大さの中で 幸せだ ここに生きる者は この聖なる土地に 民族を選ぶことはなく 信仰をえり好みすることのない地に おお!わが国民よ! わが大地よ! わが国よ! わが祖国よ! 進め! 高みへと! 高みへと! サンバ! |
ほの暗く情熱的な長いピアノの前奏に続いて、歌もまた熱いブラジル魂を歌いあげます。ヴィラ=ロボスのあまたある歌の中でも印象的なもののひとつです。詩は作曲者自身によるものですが、ヴィラルバ・フィルホというペンネームにしています。彼の郷土愛にあふれた魅力的な歌。もう終わってしまいましたがブラジルでサッカー・ワールドカップが行われた今年こそどうぞ探して聴いてみてください。
ヴィラ=ロボスは1959年没なので当然著作権が日本では切れているものと思い込んで訳しましたが、アップ前に念のため調べてみるとブラジルって10年以上戦時加算のある国だったのですね。この曲自体は1950年の作とありましたので戦時加算の対象外(戦後の作品なので)のようにも思えましたが、怒られるのも嫌なので、せっかく訳した日本語詞のみのアップとし、原詩の掲載は確実に著作権が切れたと確認できるまで見合わせることにします。ブラジルのサイトでいくつか原詞が見られるところはありましたので必要な方は申し訳ないですがそこからお取りください。
( 2014.08.14 藤井宏行 )