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Die Rose,die Lilje,die Taube    
 
バラと、ユリと、ハトと  
    

詩: ハイネ (Heinrich Heine,1797-1856) ドイツ
    Buch der Lieder - Lyrisches Intermezzo(歌の本-抒情小曲集 1827) 3 Die Rose,die Lilje,die Taube,die Sonne

曲: マイアベーア (Giacomo Meyerbeer,1791-1864) ドイツ−イタリア   歌詞言語: ドイツ語


Die Rose,die Lilie,die Taube,die Sonne,
Die liebt ich einst alle in Liebeswonne.
Ich lieb sie nicht mehr,ich liebe alleine
Die Kleine,die Feine,die Reine,die Eine;

Sie selber,aller Liebe Wonne,
Ist Rose und Lilie und Taube und Sonne.
Ich liebe alleine
Die Kleine,die Feine,die Reine,die Eine,
die Eine.

バラと、ユリと、ハトと、太陽と
みんなぼくは昔好きだった 愛の喜びの中で
今はどれも愛してはいない、ぼくの愛するのはただ
あの小柄で、キレイで、清楚な、たったひとりのひとだけ

そのひとこそが、すべての愛の喜びで
バラで、ユリで、ハトで、太陽なんだ
ぼくの愛するのはただ
あの小柄で、キレイで、清楚な、たったひとりの
たったひとりのひとだけ

シューマンの有名な歌曲集「詩人の恋」に含まれる曲と同じ詩にもマイアーベーアは曲をつけています。快速で駆け抜けて恋の昂ぶりを激しく歌いあげるシューマンの曲に対して、こちらはゆったりと端正に心の想いを吐露します。まるでモーツァルトの歌曲のように素朴でシンプルなメロディが他の濃密なマイアーベーアの歌曲と一線を画しているように思われます。

( 2014.08.08 藤井宏行 )


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