Barcarola CG. 336 |
舟歌 |
Vedi che bella sera! Tutto col dì riposa La gondola leggiera Ci chiama in alto mar! Sull' onda silenziosa Vien meco a navigar Sull' onda silenziosa Vien meco a navigar! Sotto l'immenso manto Del ciel che più s’imbruna Oh! guarda,dolce incanto Le stelle scintillar A' raggi della luna, Vien meco a navigar, A' raggi della luna, A' raggi della luna, Vien meco Vien meco Vien meco a navigar Là su quell' acque amate Pace allo spirto anelo Avrem compagni il cielo L'aura,le stelle,il mar. Sull' onde addormentate, Sull' onde addormentate, Vien meco a navigar Sull' onde addormentate, Vien meco a navigar Sull' onde addormentate, Vien meco a navigar Vien meco,Vien meco, Vien meco a navigar |
ご覧 とっても美しい夜だ! すべてが一日と共に安らいでいる 軽やかなゴンドラが 私たちを海へと呼んでいる! 静かな波の上を さあ 一緒に漕ぎ出そう 静かな波の上を さあ 一緒に漕ぎ出そう! 巨大なマントの下で どんどん暗くなる空のマントの ああ!ご覧 甘い魅惑が 星たちのきらめきの 月明かりのもと さあ 一緒に漕ぎ出しましょう 月明かりのもと 月明かりのもと さあ一緒に さあ一緒に さあ 一緒に漕ぎ出しましょう この愛の海の上で 私は心の中の平和に憧れます 私たちには道連れがいるのです 空と そよ風と 星たちと海とが 眠っている波の上を 眠っている波の上を さあ 一緒に漕ぎ出しましょう 眠っている波の上を さあ 一緒に漕ぎ出しましょう 眠っている波の上を さあ 一緒に漕ぎ出しましょう さあ一緒に さあ一緒に さあ 一緒に漕ぎ出しましょう |
1873年、グノーがロンドンに滞在中の作品。かの地ではフランス語に限らず英語やイタリア語の詞につけた声楽作品をいくつも書いていたようですが、この曲もそんなひとつ、イタリア語の詞につけられています(バルビエの手になるフランス語詞もありますが、イタリア語がオリジナルなようです)。
ソプラノとバリトンによる二重唱曲で、最初の節の誘いかけがバリトンのソロで、同じ節をソプラノがソロで繰り返したあと、次の「巨大なマントの...」を再びバリトンソロが歌ったあと、「星たちの」の節はふたりのユニゾンで、それが流麗なカノンとなって夢見るように曲を閉じます。
CD録音はほとんどないようですが、この声の組み合わせではけっこう人気があるのでしょうか、Youtube上ではかなりの数のライブ演奏がアップされていました。
流麗で美しいメロディが身上のグノーの書いたイタリア風の舟歌、悪かろうはずがありません。とても見事なデュエット曲になっています。
( 2014.08.02 藤井宏行 )