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À une fleur    
  3 Mélodies sur des poèmes d’Alfred de Musset
一輪の花に  
     ミュッセの詩による3つのメロディ

詩: ミュッセ (Louis Charles Alfred de Musset,1810-1857) フランス
    Poésies nouvelles  À une fleur

曲: ラロ (Edouard Lalo,1823-1892) フランス   歌詞言語: フランス語


Que me veux-tu,chère fleurette,
Aimable et charmant souvenir?
Demi-morte et demi-coquette,
Jusqu'à moi qui te fait venir?

Sous ce cachet enveloppé,
Tu viens de faire un long chemin.
Qu'as-tu vu? que t'a dit la main
Qui sur le buisson t'a coupée?

N'es-tu qu'une herbe desséchée
Qui vient achever de mourir?
Ou ton sein,prêt à refleurir,
Renferme-t-il une pensée?

S'il en est ainsi,parle bas,
Mystérieuse messagère;
S'il n'en est rien,ne réponds pas;
Dors sur mon coeur,fraîche et légère.

何を私に望むのか 愛らしい小さな花よ
親しげで魅力的な思い出よ
半ば萎れて 半ばコケティッシュに
私のもとにどうしてやってきたのだ?

この封印に包まれて
お前は長い旅をしてきた
お前は何を見たのか?お前に何を言ったのだ あの手は
お前を茂みで刈り取ったあの手は?

お前はただの枯れ草ではないのか
すっかり枯れてしまったばかりの?
それともお前の胸は 再び咲き出でようとして
ある思いを抱いているのか?

もしそうであれば そっと話してくれ
ミステリアスなメッセンジャーよ!
そうでないなら 答えなくていい
私の心の上で眠れ 爽やかにそして軽やかに!


差し出し人不明で萎れかかって届けられた一輪の花、何となく幸せな空想が広がっていくところをラロは暖かいメロディで包むように描き出しました。ラロ歌曲集と銘打った録音(ほとんどないですが)には必ず収録されている佳作です。テレサ・ツィリス・ガラ、ブルーノ・ラプラント、そしてカミーユ・モラーヌなどの歌が聴けます。
原詩はもっと長く、そこはかとない情けなさも漂わせますが、ラロは思い切りカットして洒落た感じの歌詞にしました。カットしていない原詩はジョルジュ・ビゼーの曲のところで取り上げております。

( 2014.06.14 藤井宏行 )


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