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Le trébuchet   Op.13-3  
  Fleurs des landes
罠  
     ランド地方の花

詩: ベルタン&デシャン (Antoine de Bertin,1752-1790) フランス  &  デシャン (Émile Deschamps,1791-1871) フランス
      

曲: ベルリオーズ (Louis Hector Berlioz,1803-1869) フランス   歌詞言語: フランス語


Lison guettait une fauvette
Dans un buisson.
Tout auprès,l'amour en cachette
Guettait Lison.
L'oiseau s'enfuit; Lise,surprise
Par un amant,
Au trébuchet se trouva prise,
Ne sais comment.

Le bergerette,avec courage
Luttant déjá,
Du joli piège sous I'ombrage
Se dégagea.
Deux jours après,Iâme brûlante,
D'un doux émoi,
Elle revint,pâle et tremblante.
Ne sais pourquoi.

Deux jours plus tard,grandes alarmes.
Pauvre Lison
Attendit seule et toute en larmes,
Près du buisson.
Le beau berger guettait loi,d'elle
Minois piquant.
Il reviendra vers sa fidèle,
On ne sait quand.

リゾンはウグイスを見つめてた
茂みの中で
すぐそばでは 愛がひそかに
リゾンを見つめてた
鳥は逃げ去り リゾンはびっくりした
恋する若者の
罠にかかってしまったのだ
どうしてかは分からないけれど

羊飼いの娘は 勇気を出して
抵抗すると
木陰の美しい罠から
逃れ出たのだ
二日後 燃える心が
甘い感情に捕らわれて
彼女は戻ってきた 蒼ざめ 震えながら
どうしてかは分からないけれど

さらに二日後 激しい不安が
哀れなリゾンは
ひとり待っている 涙にくれて
茂みのそば
美しい羊飼いは遠くから見つめてた 彼女の
愛らしい顔を
彼は戻るだろう 誠実な娘のところへ
いつのことかは分からないけれど


愛らしい恋のときめきの歌、テノールとバリトンの二重唱です。心地よいリズムで流麗に歌われて行きます。ベルタンの詩は第1節のみですが、歌にするときにデュシャンが2節書き足したのだといいます。

( 2014.06.07 藤井宏行 )


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