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Aimons-nous!   CG. 449  
 
愛し合おう!  
    

詩: バルビエ (Jules Barbier,1825-1901) フランス
      Love's philosophy 原詩: Percy Bysshe Shelley シェリー

曲: グノー (Charles Gounod,1818-1893) フランス   歌詞言語: フランス語


Au fleuve le ruisseau se mêle,
Et le fleuve à la mer
Au vent la brise unit son aîle,
Se confond dans l'air!

Femme,c'est la loi supreême!
Ange,c'est la douce loi!
Tout veut s'unir à ce qu'il aime!
M'aimes-tu,dis-moi?

Vois les cieux dorer les cîmes!
Vois s'unir les flots heureux!
Vois se pencher sur les abîmes
ces lierres amoureux!

Le soleil étreint la terre!
L'oiseau chante et pleure,hélas!
Pourquoi ce divin mystère
Si tu n'aimes pas!

Comme ces rayons de flamme,
Et ces flots,et ces zéphirs,
Mon âme cherche dans ton âme
L'écho de ses soupirs!

Comme ces oiseaux fidèles,
Dans le nid de leurs amours,
Blottis et pliant leurs ailes,
Aimons nous toujours!

川へと流れは混ざり合い
そして川は海へと
風はそよ風とその翼を結び合い
大気の中で一緒になるのだ!

女よ これこそは至上の法則!
天使よ これこそが優しき掟なのだ!
すべてのものは自らが愛するものと一緒になろうとする
お前は私を愛するか 答えておくれ?

ご覧 空が山の頂を金色に染めている
ご覧 幸せな波たちが寄り添い合っている
ご覧 深い淵を覗きこんでいる
恋するキヅタたちが

太陽は大地を抱き
鳥は歌い そして泣いている ああ!
この神々しい神秘はなぜなのだ
もしお前が愛さぬのなら!

この炎の光のように
そしてこの波や このそよ風のように
私の魂は探し求めるのだ お前の魂の中に
ため息のこだまを

この誠実な鳥たちのように
彼らの愛の巣の中に
うずくまって翼をたたんでいる鳥たちの
愛し合おう お互いに


屈託のない詩に屈託のないメロディ、グノーのスタイルにぴったりと合った比較的人気のある歌曲です。私はとある解説を読むまで気が付かなかったのですが、この詩はシェリーの「愛の哲学」を下敷きに書かれたものなのだそうです。シェリーの詩は クィルターのつけた曲をご紹介しているところで取り上げておりますので比べて見て下さると分かりますが、だいぶ内容は異なってはいるものの全体の醸し出す雰囲気は一緒で、したがって音楽も似た感じのものになっています。

( 2014.05.31 藤井宏行 )


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