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Le baptême    
 
洗礼式  
    

詩: フラッサン (Maurice de Flassan,-) フランス
      

曲: マイアベーア (Giacomo Meyerbeer,1791-1864) ドイツ−イタリア   歌詞言語: フランス語


Sur ce réservoir d’argent,
Où dort l’eau bénite,
Nous exposons cet enfant
Qui pleure et s’agite.
Toi,Seigneur qui descendis
Pour sauver le monde,
Répands l’eau du Paradis
Sur sa tête blonde.

Éloigne l’esprit du mal
Qui le trouble encore.
Fais que son front virginal
Contemple l’aurore
Purifié,chaste et beau
Et du saint baptême
Portant l’humide bandeau
Comme un diadème.

この銀の水桶には
聖なる水が満たされている
われらはこの子にこれを捧げよう
泣いて身をよじっている この子に
おお主よ 御身降り来て
世界を救われるお方
楽園の水を注ぎたまえ
この子のブロンドの頭の上に

立ち去れ 悪霊よ
なおもこの子を苦しめる者よ
この子の無垢な顔を取り戻すのだ
夜明けを見つめる
浄化され 祝福され 罪なく
そして濡れた冠を頭に付けるのだ
この聖なる洗礼の
まるで王冠のように


この曲も歌曲にするにしては結構異色な感じの題材です。教会の中で歌われるようなおごそかな感じを醸し出しながら淡々と曲は流れて行きます。流麗なメロディのあふれるマイアーベーアの歌曲の中では少々地味かも知れません。

( 2014.05.01 藤井宏行 )


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