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Otchego    
  20 romansa
何故に  
     20の歌

詩: レールモントフ (Mikhail Yur'yevich Lermontov,1814-1841) ロシア
      Отчего (1840)

曲: バラキレフ (Mily Alexeyevich Balakirev,1837-1910) ロシア   歌詞言語: ロシア語


Mne grustno,potomu chto ja tebja ljublju
I znaju: Molodost' cvetushchuju tvoju
Ne poshchadit molvy kovarnoje gonen'je.
Za kazhdyj svetlyj den' il' sladkoje mgnoven'je
Slezami i toskoj zaplatish' ty sud'be.
Mne grustno,potomu chto veselo tebe.

ぼくは悲しい 君を愛しているから
そして君の若さを 美しさを
皆の妬みや噂話は容赦しないであろうことを知っているから
幸せな日々が、甘いひとときが
やがて涙と憂いへと必ず変わるときがくるのだから
ぼくは悲しい 君が今幸せそうだから...


レールモントフの大変良く知られた詩、これに曲をつけたロシアの作曲家もけっこうな数になりますが、中ではダルゴムイシスキーのもの(タイトルは詩の冒頭を取って「ぼくは悲しい」です)がもっとも良く聴かれるでしょうか。バラキレフの曲はあまり暗く沈まずに朗々と歌うのがダルゴムイシスキー作品に慣れた耳にはちょっと違和感もなくはありませんけれども、結構曲想に変化があって芝居がかっているところは面白く聴けるかも知れません。

( 2014.05.05 藤井宏行 )


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