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La Ballade de la Reine Marguerite de Valois    
 
マルグリット・ド・ヴァロワ王妃のバラード  
    

詩: ヴァロワ (Marguerite de Valois,1553-1615) フランス
      

曲: マイアベーア (Giacomo Meyerbeer,1791-1864) ドイツ−イタリア   歌詞言語: フランス語


Pour être un digne et bon Crétien,
Il faut à Christ être semblable,
Il faut renoncer à tout bien,
À tout honneur qui est damnable;
À la dame belle et jolie,
À plaisir qui la chair émeut,
Laisser honneurs,biens et l’amie.
Ne fait pas ce tout là qui veut,
Non,non,non,non,
Ne fait pas ce tout là qui veut.

Ses biens aux pauvres faut donner
D’un coeur joyeux et volontaire;
Faut les injures pardonner
Et à ses ennemis bien faire;
S’éjouir en méloncolie
Et tourment dont la chair s’émeut,
Aimer la mort comme la vie!
Ne fait pas ce tout là qui veut,
Non,non,non,non,
Ne fait pas ce tout là qui veut.

価値ある 善きキリスト者であるためには
人はキリストのようであらねばならぬ
諦めねばならぬ すべて善きものを
罪深きすべての栄誉を
美しく愛らしい乙女を
肉体を震わす喜びを
捨て去るのだ 栄誉を 富を 恋人を
してはならぬのだ すべて望むことは
ならぬ ならぬ ならぬ ならぬ
してはならぬのだ すべて望むことは

その財産を貧しき者に与えるのだ 
明るく献身的な心で
侮辱を許さねばならぬ
そして敵にも優しくあれ
憂鬱さの中に楽しむのだ
肉体を震わせる苦しみを
死を生と同じように愛せよ
してはならぬのだ すべて望むことは
ならぬ ならぬ ならぬ ならぬ
してはならぬのだ すべて望むことは


どういういきさつでこの曲が書かれたのかは調べきりませんでしたが、1829年の作曲です。詩を書いたとされるマルグリット・ド・ヴァロワ(1553-1615)は16世紀のフランス王家の娘で、自らもアンリ4世の王妃となっています。詩はキリスト教の司祭でもやっていそうな説教ですが、マイアーベーアは例によってあまり詩の内容は気にせず愛らしく美しいメロディをつけています。最後の畳みかけるような禁止の部分など思わずほほ笑んでしまうくらいコケティッシュです。

( 2014.04.26 藤井宏行 )


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