Van li effluvi de le rose P 90 Sei Liriche,prima serie |
漂ってくるバラの香りが 6つの抒情歌 第1集 |
Van li effluvi de le rose da i verzieri, de le corde van le note de l'amore, lungi van per l'alta notte piena d'incantesimi. L'aspro vin di giovinezza brilla ed arde ne le arterie umane: reca l'aura a tratti un tepor voluttuoso d'aliti feminei. Spiran l'acque a i solitari lidi; vanno, van li effluvî de le rose da i verzieri, van le note de l'amore lungi e le meteore. |
庭より漂ってくるバラの香りが 弦が響かせている 愛の調べが 遠く 深い夜へと消え去って行く 魅惑に満ち溢れて 若さの激しいワインが輝き 燃え上がる 血管の中に オーラを運んで行く 官能的な香りを 女の吐息のような 波が人気のない岸辺に打ち寄せるように 庭より漂ってくるバラの香り 愛の調べが響いてくる 彼方の流星のように |
なんとも艶めかしいダヌンツィオの詩に、不思議な和音進行の漂うメロディをつけて、まるで夏の夜に酔いしれているかのような歌ができあがりました。あまり取り上げられる機会は多くないようですが、なかなか捨てがたい音楽です。
( 2014.03.23 藤井宏行 )