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Van li effluvi de le rose   P 90  
  Sei Liriche,prima serie
漂ってくるバラの香りが  
     6つの抒情歌 第1集

詩: ダンヌンツィオ (Gabriele d'Annunzio,1863-1938) イタリア
      Van li effluvi de le rose

曲: レスピーギ (Ottorino Respighi,1879-1936) イタリア   歌詞言語: イタリア語


Van li effluvi de le rose da i verzieri,
de le corde van le note de l'amore,
lungi van per l'alta notte
piena d'incantesimi.

L'aspro vin di giovinezza brilla ed arde
ne le arterie umane: reca l'aura a tratti
un tepor voluttuoso
d'aliti feminei.

Spiran l'acque a i solitari lidi; vanno,
van li effluvî de le rose da i verzieri,
van le note de l'amore
lungi e le meteore.

庭より漂ってくるバラの香りが
弦が響かせている 愛の調べが
遠く 深い夜へと消え去って行く
魅惑に満ち溢れて

若さの激しいワインが輝き 燃え上がる
血管の中に オーラを運んで行く
官能的な香りを
女の吐息のような

波が人気のない岸辺に打ち寄せるように
庭より漂ってくるバラの香り
愛の調べが響いてくる
彼方の流星のように


なんとも艶めかしいダヌンツィオの詩に、不思議な和音進行の漂うメロディをつけて、まるで夏の夜に酔いしれているかのような歌ができあがりました。あまり取り上げられる機会は多くないようですが、なかなか捨てがたい音楽です。

( 2014.03.23 藤井宏行 )


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