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Méditation religieuse   Op.18-1  
  Tristia
宗教的瞑想  
     トリスティア

詩: スワントン=ベロック (Louise Swanton-Belloc,1796-1881) フランス
      

曲: ベルリオーズ (Louis Hector Berlioz,1803-1869) フランス   歌詞言語: フランス語


Ce monde entier n'est qu'une ombre fugitive;
il n'est rien de vrai que le Ciel.
L'éclat des ailes de la gloire est faux et passager;
les fleurs de l'amour,de l'espérance,de la beauté
s'épanouissent pour la tombe;
il n'est rien de brillant que le Ciel.
Pauvres voyageurs d'un jour orageux,
le flambeau du génie,celui de la raison
ne font que nous montrer les dangers de la route;
il n'est rien de calme que le Ciel.

この世界はつかの間の影にすぎず
天よりも真なるものは他に何もないのです
栄光の翼の輝きも偽りで仮初めのもの
愛の 希望の 美の花も
墓のために咲き誇るのです
天よりも明るいものは他に何もないのです
嵐の日の哀れな旅人
真実の輝きも 理性の輝きも
私たちにはただ行く道の危険を示すだけなのです
天よりも明るいところは他に何もないのです


管弦楽伴奏の3曲からなる合唱曲「トリスティア」、「哀歌」とでも訳せば良いでしょうか。宗教的な瞑想と死を題材としていますが、暗く沈むことはなく、天国的な美しさが素晴らしい作品です。3曲目の「ハムレットの終場の葬送行進曲」は歌詞なしの合唱で歌われますので初めの2曲のみここでは取り上げます。なお第2曲目はオリジナルは独唱歌曲で、そのかたちでもよく取り上げられます。

第1曲目はもともとトマス・ムーアの「聖歌」をフランス語に訳したもの。木管の柔らかい響きに溶け合いながら静かに瞑想的に歌声が流れて行きます。

( 2014.03.23 藤井宏行 )


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