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Spanisches Lied   Op.6-1  
  Sechs Gesänge
スペインの歌  
     6つの歌

詩: ハイゼ (Paul Heyse,1830-1914) ドイツ
    Spanisches Liederbuch - 2. Weltliche Lieder(スペインの歌の本 2.世俗歌曲) 25 In dem Schatten meiner Locken 原詩:スペイン詞

曲: ブラームス (Johannes Brahms,1833-1897) ドイツ   歌詞言語: ドイツ語


In dem Schatten meiner Locken
Schlief mir mein Geliebter ein.
Weck ich ihn nun auf? - Ach nein!

Sorglich strählt ich meine krausen
Locken täglich in der Frühe,
Doch umsonst ist meine Mühe,
weil die Winde sie zerzausen.
Lockenschatten,Windessausen
Schläferten den Liebsten ein.
Weck ich ihn nun auf? - Ach nein!

Hören muß ich,wie ihn gräme,
Daß er schmachtet schon so lange,
Daß ihm Leben geb' und nehme
Diese meine braune Wange,
Und er nennt mich eine Schlange,
Und doch schlief er bei mir ein.
Weck ich ihn nun auf? - Ach nein!


私のカールした髪の陰で
私の恋人は眠っている
起こしちゃおうかな? いえ、やめとこう!

毎朝、私は丁寧にとかすの
このカールした髪の毛を
でもそうしても無駄かしら
風がすぐに乱してしまうのだから
髪の毛が作る陰とそよ風のおかげで
私の恋人は眠ってしまった
起こしちゃおうかな? いえ、やめとこう!

私はいつも聞かされなきゃならない
彼がどんなに恋焦がれてつらいか、だとか
どんなに長いこと苦しんでいるか、とか
自分の人生がどれだけ私のこの小麦色の頬にかかっているとか
私のことを「ヘビちゃん」なんていうのを。
なのに今、彼は私のそばで気持ちよく眠っている
起こしちゃおうかな? いえ、やめとこう!

これはヴォルフが曲をつけた「スペイン歌曲集」の中の1曲が良く知られているでしょうか。作者不詳のスペインの詩をハイゼがドイツ語に訳したものです。ブラームスのものもほんのりとスペイン風味を味付けた軽やかなもので、さりながら彼らしくバリバリのドイツリートになっているのも面白いです。

( 2014.03.21 藤井宏行 )


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