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Nevicata   P 65  
 
雪  
    

詩: ネグリ (Ada Negri,1870-1945) イタリア
      

曲: レスピーギ (Ottorino Respighi,1879-1936) イタリア   歌詞言語: イタリア語


Sui campi e sulle strade
Silenziosa e lieve,
Volteggiando,la neve
Cade.

Danza la falda bianca
Ne l'ampio ciel scherzosa,
Poi sul terren si posa
Stanca.

In mille immote forme
Sui tetti e sui camini,
Sui cippi e nei giardini
Dorme.

Tutto dintorno è pace:
Chiuso in oblio profondo,
Indifferente il mondo
Tace...

Ma ne la calma immensa
Torna ai ricordi il core,
E ad un sopito amore
Pensa.

野の上に 道の上に
音もなく 穏やかに
舞いながら 雪が
落ちる

踊る 白い雪片
広い空に戯れる
それから大地に降りてくる
疲れ果てて

じっと 幾千の姿で
屋根の上 煙突の上
石碑の上 庭で
眠る

辺りはすべて 静寂
深い忘却の中に閉ざされている
よそよそしく世界は
押し黙る…

けれど 果てしない静けさの中
記憶を戻っていくのだ この心は
そして まどろむ愛を
思う


ネグリの詩につけたレスピーギの曲のひとつ、静かに降り積もる雪の中で孤独にひたっているような静かな響きが流れて行きます。

( 2014.02.14 藤井宏行 )


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