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Proud songsters   Op.52-6  
  Winter Words
誇り高き歌い手たち  
     冬の言葉

詩: ハーディ (Thomas Hardy,1840-1928) イングランド
    8.Winter Words 816 Proud songsters

曲: ブリテン (Edward Benjamin Britten,1913-1976) イギリス   歌詞言語: 英語


The thrushes sing as the sun is going,
And the finches whistle in ones and pairs,
And as it gets dark loud nightingales
In bushes
Pipe,as they can when April wears,
As if all Time were theirs.

These are brand-new birds of twelve-months' growing,
Which a year ago,or less than twain,
No finches were,nor nightingales,
Nor thrushes,
But only particles of grain,
And earth,and air,and rain.

ツグミたちは歌う 太陽が沈みゆく時に
フィンチたちも囀る 独りで あるいは番いで
そして暗くなれば 声高きナイチンゲールが
茂みの中で
笛を吹き鳴らすのだ 四月が過ぎ去ろうとする今
まるで全ての時が自分たちのものであるかのように

これらの鳥たちは新しい鳥たちだ この十二ヶ月の間に育った
一年前には 少なくとも二年経たない前には
フィンチもおらず ナイチンゲールもおらず
ツグミもいなかったのだ
ただ穀物の粒だけがあった
そして大地と 大気と雨だけが


この曲はこの渋い歌曲集にあってはとても華麗な印象がします。それは春の鳥たちの鳴き声を模したピアノが力強く鳴る中、快速で歌い抜ける声が爽快な響きを醸し出しているからで、こういうところはピーター・ピアーズのような高い声のテナーには絶妙に似合っているのです。
詩はこの曲だけが詩集「冬の言葉」より。華麗な響きではありますが内容はしみじみとこの世の無常を感じているかのようです。

( 2014.01.02 藤井宏行 )


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