As dew in Aprile Op.28-5 A Ceremony of Carols |
四月の露のように キャロルの祭典 |
I sing of a maiden that is makèles: King of all kings to her son she ches. He came al so stille there his moder was, As dew in Aprille that falleth on the grass. He came al so stille to his moder bour, As dew in Aprille that falleth on the flour. He came al so stille there his moder lay, As dew in Aprille that falleth on the spray. Moder and mayden was never none but she; Well may such a lady Goddes moder be. |
私は歌います ひとりの乙女 類い稀なるお方のことを。 王の中の王であるお方に 彼女の息子を 彼女はなし給うたのです 彼はひそやかにやって来られました 御母の居られるもとへと まるで四月の露が 草の上に降りるように 彼はひそやかにやって来られました 御母の居られる馬屋へと まるで四月の露が 花の上に降りるように 彼はひそやかにやって来られました 御母の休まれているもとへと まるで四月の露が 枝の上に降りるように 母にして乙女であるのは 彼女の他にはひとりとして居られませんでした このような高貴な女性こそがふさわしいのです 神の母となられるのには |
聖母マリアの受胎告知日がカトリックでは3月25日、ですからこの詩で歌われている4月というのは、マリア様の身ごもられた頃のことを振り返っているのですね。非常に清楚で爽やかなメロディが美しい佳曲です。
( 2013.12.23 藤井宏行 )