That yonge child Op.28-4a A Ceremony of Carols |
かの幼な児が キャロルの祭典 |
That yongë child when it gan weep With song she lulled him asleep; That was so sweet a melody It passèd alle minstrelsy. The nightingalë sang also: Her song is hoarse and nought thereto: Whoso attendeth to her song And leaveth the first then doth he wrong. |
かの幼な児がお泣きになられたとき 歌声で 御母は眠りにお誘いになられました それはとても美しいメロディで いかなる吟遊詩人も敵わないものでした ナイティンゲールも歌いましたが その歌は粗野で 何の役にも立ちません その歌声ばかり一所懸命に聴いて 御母の歌を聴かぬなら その人は間違っているのです |
少年の独唱によって歌われて行く神秘的なメロディー。聖母の子守歌は他のどんな歌にも勝ると歌っていますが、この歌自身も目立たないように静かに地味に歌われているのです。引き続きその聖母の子守歌が歌われますがそれは次の項で。
これも14世紀作者不詳の詩です。
( 2013.12.23 藤井宏行 )