TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ


Wolcum Yole!   Op.28-2  
  A Ceremony of Carols
ようこそ クリスマスよ!  
     キャロルの祭典

詩: 不詳 (Unknown,-) 
    14世紀  

曲: ブリテン (Edward Benjamin Britten,1913-1976) イギリス   歌詞言語: 英語


Wolcum,Wolcum,
Wolcum be thou hevenè king,
Wolcum Yole!
Wolcum,born in one morning,
Wolcum for whom we sall sing!

Wolcum be ye,Stevene and Jon,
Wolcum,Innocentes eveyone,
Wolcum,Thomas marter one,
Wolcum be ye,good Newe Yere,
Wolcum,Twelfth Day both in fere,
Wolcum,seintes lefe and dere,
Wolcum Yole!

Candelmese,Quene of bliss,
Wolcum bothe to more and lesse.
Wolcum be ye that are here.
Wolcum Yole!

Wolcum alle and make good cheer.
Wolcum alle another year.
Wolcum Yole. Wolcum!

ようこそ ようこそ
ようこそ 御身天の王よ
ようこそ クリスマスよ!
ようこそ この朝に生まれたお方よ 
ようこそ その方のため私たちは歌いましょう!

ようこそ 聖ステファンとジョンよ 
ようこそ 無垢なる嬰児 皆よ
ようこそ 殉教者トマスよ 
ようこそ 良き新しい年よ
ようこそ 十二日節を皆で
ようこそ 親愛なる聖人たちよ 
ようこそ クリスマスよ!

聖燭節よ 至福の女王よ 
ようこそ 富める者も貧しき者も共に
ようこそ ここにおられるあなた方 
ようこそ クリスマス!

ようこそ 皆様 歓呼しましょう 
ようこそ 皆様 新年を
ようこそ クリスマス ようこそ!



第2曲は非常に躍動的なカノン風の歌。詩は14世紀の作者不詳の詩です。Wolcum(Welcome)の繰り返しが印象的。クリスマスの祝日にまつわる人たちを順に歓迎して行っているのだそうです。一応英語読みにしておりますが、聖ステファン(ステファノ)はキリスト教最初の殉教者で12月26日が記念日、同じく聖ジョン(ヨハネ)はイエスの使徒のひとりで翌27日が記念日です。次のInnocentesはイエスの誕生に恐れをなしたヘロデ王が殺したベツレヘム周辺の2歳以下の男の子たちのことで28日が記念日、殉教者トマスは29日が記念日と日替わりで順次歓迎していきます。飛んで新年1月1日が来て、十二夜は1月の6日、その次に出てくる聖燭節は2月2日のことなのだそうです(もはやクリスマスから1ヶ月以上経っていますが)。

( 2013.12.23 藤井宏行 )


TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ