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Procession   Op.28-1  
  A Ceremony of Carols
入堂  
     キャロルの祭典

詩: 聖歌 (Hymn,-) 
    a medieval paraphrase of Luke  Hodie Christus natus est

曲: ブリテン (Edward Benjamin Britten,1913-1976) イギリス   歌詞言語: ラテン語


Hodie Christus natus est:
hodie Salvator apparuit:
hodie in terra canunt Angeli,
laetantur Archangeli:
hodie exsultant justi,dicentes:
Gloria in excelsis Deo,
Alleluia!
今日 キリストがお生まれになる
今日 救い主が現れる
今日 地上で天使たちは歌い
大天使もお喜びになる
今日 正しき人々も喜び こう言うのだ
栄光あれ いと高きところにおわします神に と
アレルヤ


少年合唱とハープの伴奏によるたいへん美しいクリスマスの賛歌。1942年に書かれた作品です。冒頭と最後にはグレゴリオ聖歌のラテン語の斉唱で敬虔に歌われますが(それぞれ入場しながら・退場しながら歌われることも)、あとは古い英語のキャロルでクリスマスにちなんだものを集めて全11曲(うち1曲はハープ独奏の間奏曲)の作品となっています。
CDのライナーやWeb上でのいくつかの解説を見ても、このタイトル「A Ceremony of Carols」の邦訳には色々な議論があって、セレモニーだから「祭典」はなかろう、「式典」や「典礼」の方がしっくりくるという意見も多いですが、私は古くから定着している邦訳「キャロルの祭典」の方がお祭り感があってこのキリスト教最大の祝典にはふさわしいように思えます。ということでここではその邦訳にタイトルは従いました。なお個々の曲の邦訳は全くばらばらでしたので自分なりの訳をつけております。

第1曲目は上でも書きました通りラテン語のユニゾンで歌われる無伴奏の聖歌、古くからあるもののブリテンの編曲なのか、それともブリテンのオリジナルなのかは調べきれませんでしたが、非常に由緒正しそうな典雅なメロディで実に美しく歌われます。

( 2013.12.23 藤井宏行 )


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