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Chanson à boire   FP 31  
 
酒飲みの歌   
    

詩: 不詳 (Unknown,-) 
      

曲: プーランク (Francis Poulenc,1899-1963) フランス   歌詞言語: フランス語


Vive notre hôtesse
qui,sans cesse,
le verre à la main
nous met en train.

Vive notre hôtesse
qui,sans cesse,
bannit loin d'ici
le noir souci.

De mille traits elle assaisonne
les mets exquis qu'elle nous donne.
Avec elle on est sans façon,
rien n'est si bon.

Ses beaux yeux pleins de feu
sont de puissantes armes.
Tout mortel sous les cieux
en éprouve les charmes.

Sur les charmes les plus puissants,
elle remporte la victoire.
Qu'elle reçoive notre encens
et que tout parle de sa gloire.

la,la,la,j'ai trop bu mais ne boirai plus.

万歳 われらの女主人よ
彼女は絶え間なく
手にグラスを持って
俺たちを陽気にしてくれるのさ

万歳 われらの女主人よ
彼女は絶え間なく
遠くへ追い払ってくれるのさ
暗い悩み事を

何千種類の味付けで
旨い料理を俺たちに出してくれる
彼女と一緒にいれば他にあり得ない
これ以上素敵なことは

彼女の美しい瞳は炎と燃えて
強力な武器となるのさ
この世のすべての人間は
この魅力を感じ取るのさ

あらゆる魅力のうちで最も強力なものを
彼女は勝ち取ったのさ
彼女はわれらの賞賛を受け取る
そして皆 彼女の栄光を語る

ラララ 飲み過ぎちまった もう飲めねえぞ


1922年とプーランクでも初期の作品。17世紀作者不詳の詩につけたとありますので、ほぼ同時期に書かれた歌曲集「陽気な歌」と同じような性格の作品と言えましょう。事実かなり猥雑なユーモアがここには見え隠れしています。アメリカのハーバード・グリークラブのために書かれたと記録にはありますが、歌詞はフランス語の無伴奏男声合唱。プーランクの伸びやかなメロディの響きがとても魅力的に響きます。古典的な佇まいも見せながら非常に活気があるのが面白いところ、最後は酔っ払いのオチまでついています。

( 2013.12.20 藤井宏行 )


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