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Voyage   FP 140  
  Calligrammes
旅  
     カリグラム 

詩: アポリネール (Guillaume Apollinaire,1880-1918) フランス
    Calligrammes  Voyage

曲: プーランク (Francis Poulenc,1899-1963) フランス   歌詞言語: フランス語


Adieu Amour nuage qui fuis et n'a pas chu pluie féconde
refais le voyage de Dante.

Télégraph
Oiseau qui laisse tomber ses ailes partout

Où va donc ce train qui meurt au loin
Dans les vals et les beaux bois frais du tendre été si pâle?

La douce nuit lunaire et pleine d'étoiles
C'est ton visage que je ne vois plus.

さらば 愛よ 通り過ぎる雲は豊饒の雨を降らせることなく
ダンテのした旅を繰り返す

電信
小鳥はその羽根を至るところに落として行く

この汽車は遠くどこへと消えて行くのか
蒼ざめた穏やかな夏の 谷間や爽やかな美しい森の中を

あの甘い夜よ 月明かりといっぱいの星たちの
それは君の顔なのだ もはや見ることのできない


これがプーランクの取り上げたカリグラムの中では一番複雑怪奇な形状をしており、字の大きさや並び、フォントに至るまで散り散りばらばら、カリグラムの形ではわれわれネイティブでない者には全然読めそうもない形をしております。詩も象徴的で良く分からない(私の訳が下手なだけなのかも知れませんが)内容です。

( 2013.11.03 藤井宏行 )


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