Les Attentives II Op.135-6 Symphony no. 14 |
心してU 交響曲第14番「死者の歌」 |
Mais Madame écoutez-moi donc Vous perdez quelque chose - C'est mon coeur pas grand-chose Ramassez-le donc Je l'ai donné je l'ai repris Il fut là-bas dans les tranchées Il est ici j'en ris j'en ris Des belles amours que la mort a fauchées |
マダム、ちょっとお聞きください あなた、何かなくされたようですね -ええ、私の心、つまらないものよ さあ、拾ってちょうだい あげても構わないわ、いつでも取り返せるの どぶの中からいくらでも湧いてくるのだから ほらここに、だから私は笑うの、笑うの 死神が刈り取った美しい愛を |
第6楽章、心してUはソプラノの狂ったような笑い声があまりに印象的。ヴィシネフスカヤの歌うライブ盤が大変強烈です。第3楽章「ローレライ」の激しいやり取りに対して、こちらはいわく言いがたい怪しさが魅力でしょうか。これもフランス語で聴いても悪くないと思いました。ハイティンク盤ではユリア・ヴァラディがフランス語で歌ってくれています。ロシア語の詩は詳細には読んでいないのですが、ウサミナオキ氏による訳を読むとアポリネールの原詩とはちょっと感じが違うように思いました。ここではできるだけアポリネールの原詩に忠実に訳してみましたので比べてみて頂けると良いと思います。
( 2004.04.18 藤井宏行 )