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Les elfes    
 
エルフたち  
    

詩: ルコント・ド=リル (Charles-Marie-René Leconte de Lisle,1818-1894) フランス
    Poèmes barbares  Les elfes

曲: ドビュッシー (Claude Achille Debussy,1862-1918) フランス   歌詞言語: フランス語


Couronnés de thym et de marjolaine,
Les Elfes joyeux dansent sur la plaine.

Du sentier des bois aux daims familier,
Sur un noir cheval,sort un chevalier.
Son éperon d'or brille en la nuit brune ;
Et,quand il traverse un ravon de lune,
On voit resplendir,d'un reflet changeant,
Sur sa chevelure un casque d'argent.

Couronnés de thym et de marjolaine,
Les Elfes joyeux dansent sur la plaine.

Ils l'entourent tous d'un essaim léger
Qui dans l'air muet semble voltiger.
- Hardi chevalier,par la nuit sereine,
Où vas-tu si tard ? dit la jeune Reine.
De mauvais esprits hantent les forêts
Viens danser plutôt sur les gazons frais.

Couronnés de thym et de marjolaine,
Les Elfes joyeux dansent sur la plaine.

- Non ! ma fiancée aux yeux clairs et doux
M'attend,et demain nous serons époux.
Laissez-moi passer,Elfes des prairies.

Et sous l'éperon le noir cheval part.
Il court,il bondit et va sans retard ;
Mais le chevalier frissonne et se penche ;
Il voit sur la route une forme blanche
Qui marche sans bruit et lui tend les bras :
- Elfe,esprit,démon,ne m'arrête pas !

Couronnés de thym et de marjolaine,
Les Elfes joyeux dansent sur la plaine.

Ne m'arrête pas,fantôme odieux !
Je vais épouser ma belle aux doux yeux.
- Ô mon cher époux,la tombe éternelle
Sera notre lit de noce,dit-elle.
Je suis morte ! - Et lui,la voyant ainsi,
D'angoisse et d'amour tombe mort aussi.

Couronnés de thym et de marjolaine,
Les Elfes joyeux dansent sur la plaine.


タイムとマージョラムの冠をかぶり
陽気なエルフたちが野原で踊っている

森の鹿たちの行き交う獣道を
黒い馬に乗って騎士がやって来る
その黄金の拍車は暗い夜に輝いている
そして彼が月の光を横切る時に
輝くのが見える 虹色に反射しながら
彼の髪の上の銀の兜が

タイムとマージョラムの冠をかぶり
陽気なエルフたちが野原で踊っている

彼らは皆で小さな群れとなって彼を取り囲む
まるで静かな大気を震わせるように
「大胆な騎士さん この穏やかな夜
こんな遅くにどこに行くの?」と若い女王は言った
「悪霊が森にはさまよっているわ
 さあこの爽やかな草の上で踊りましょう」

タイムとマージョラムの冠をかぶり
陽気なエルフたちが野原で踊っている

- 駄目だ!澄んだ優しい目の許嫁よ
待ってくれ そしたら明日は夫婦になれるだろう
私を行かせてくれ 草原のエルフたちよ

拍車に駆られて 黒馬は進み行く
馬は駆け 馬は飛びはね 留まることなく進む
だが騎士は震えつつ眺める
彼は 道の上の白い姿を見たのだ
静かに歩みより 彼にその腕を伸ばしている
- エルフよ 霊よ 悪魔よ 私を引き止めるな!

タイムとマージョラムの冠をかぶり
陽気なエルフたちが野原で踊っている

私を引き止めるな おぞましき幽霊よ!
私は妻とするのだ 優しき瞳の美しき人と
- ああわが愛する夫よ 永遠の墓こそが
私たちの初夜のベッドなのです 彼女は言った
私は死んだの! - すると彼もまた彼女を見て
苦しみと愛のあまりに倒れて死んだのだ

タイムとマージョラムの冠をかぶり
陽気なエルフたちが野原で踊っている


フォーレなどの先輩作曲家の歌曲ではおなじみの高踏派詩人ルコント・ド=リルの詩につけたバラードです。この手のお話はヨーロッパでは良く目にするベタなもので、音楽もドビュッシーにしては陳腐かなという感もなきにしもあらずですが、コロラトゥーラの技巧をうまく生かしたつくりはけっこう聴きごたえがあります。これも2012年リリースのCDのデッセーが初録音なのだそうですが、これから広く歌われるようになると良いかなという歌です。
改めてびっくりしたのですがドビュッシーにはこのド=リルの詩につけた歌曲はほとんどないのですね。彼の透明感あふれながら、どこか卑俗さを漂わせているという初期の作風にはこの詩人の詩はなかなかにはまりそうな感じがしていたのですが調べてみてたいへん意外でした。

( 2013.09.22 藤井宏行 )


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