Muzyka Op.127-7 7 Stikhi Aleksandr Bloka |
音楽 アレクサンデル・ブロークの詩による7つのロマンス |
V noch',kogda usnjot trevoga I gorod skrojetsja vo mgle, O,skol'ko muzyki u boga, Kakije zvuki na zemle! Chto burja zhizni, Jesli rozy tvoji cvetut mne i gorjat! Chto chelovecheskije sljozy, Kogda rumjanitsja zakat! Primi,Vladychica vselennoj, Skvoz' krov',skvoz' muki,skvoz' groba Poslednej strasti kubok pennyj Ot nedostojnogo raba. |
夜、恐怖が眠っていて、 街が霧の中に隠れている間に おお、神の手にはなんとたくさんの音楽が存在していることか なんというすばらしい音がこの世に満ちていることか このようなバラが輝いて、咲き乱れているとしたら 人生の嵐なんて、なんだと言うのだ、 夕日が穏やかに赤々と輝いているのに 人々の涙なんて、なんだと言うのだ 受け入れよ、宇宙の創造主を 血の果実を、苦しみを、墓標を 情熱のあわ立つ最後の盃を |
ショスタコービッチの膨大な作品中、ベートーベンの「交響曲」「弦楽四重奏
曲」「ピアノソナタ」に相当するのは、「交響曲」「弦楽四重奏曲」「歌曲」だ
という話を、どなたから以前聞いたのですが、「歌曲」についてはそういってい
いのか確かめられないので、詳しい方是非教えてください。(またその歌曲の全
容を知るための、旧ソ連でのまとまった録音があるのでしょうか)
「アレクサンデル・ブロークの詩による7つのロマンス」は、ショスタコーヴィ
ッチが晩年(1967年)に重い心臓の病気にかかり、それから回復したときに
作曲されました。またこの病からの回復以降に作られた作品は非常に内面的な傾
向をとるようになっていきます。
友人である卓越した音楽家達、ヴィシネフスカヤ、リヒテル、オイストラッフ、
ロストロポーヴィッチのために書かれており、第1曲から順に伴奏が、最初の3
曲はチェロ、ピアノ、ヴァイオリン、次の3曲は2重奏でピアノとチェロ、ピア
ノとヴァイオリン、ヴァイオリンとチェロ、最後が3つの楽器の3重奏、となっ
ていきます。
ショスタコーヴィッチの音楽についていろいろの議論があることはご存知の通り
ですが、この曲集の最後の歌曲「音楽」では、「私の芸術にとって、体制、反体
制とか政治や名誉なんてなんの関係もない。ほっといてくれ」と言っているとこ
ろが興味を引くところです。
この曲はエリザベート・ゼーダーシュトレーム、フィッツウィリアムSQ、アシュ
ケナージ(DECCA)による演奏しか聴いたことがないのですが、この曲をわかる
には十分の演奏と思います。
( 2000.04.30 稲傘武雄 )