Fair and Fair Op.44-10 Spring Symphony |
きれいできれいで 春の交響曲 |
Fair and fair,and twice so fair, As fair as any may be; The fairest shepherd on our green, A love for any lady. Fair and fair,and twice so fair, As fair as any may be; Thy love is fair for thee alone, And for no other lady. My love is fair,my love is gay, As fresh as bin the flowers in May; And of my love my roundelay, My merry,merry,merry,roundelay, Concludes with Cupid’s curse: They that do change old love for new, Pray gods they change for worse. Fair and fair,and twice so fair, As fair as any may be; The fairest shepherd on our green, A love for any lady. Fair and fair,and twice so fair, As fair as any may be; Thy love is fair for thee alone, And for no other lady. My love can pipe,my love can sing, My love can many a pretty thing, And of his lovely praises ring My merry,merry,merry,roundelays, Amen to Cupid’s curse: They that do change old love for new, Pray gods they change for worse. |
きれいできれいで 二倍もきれい 他のどんな人よりもきれいな 緑の上の一番美しい羊飼い どんな女でも恋をする きれいできれいで 二倍もきれい、 これほどきれいな人は誰もない あなたの恋人は あなたにとってだけきれい だけど他の女にはそうでない 私の恋人はきれい 私の恋人は陽気 五月の花のように新鮮;で そして、私の中では、私の輪舞が大好き 私の陽気な、陽気な、陽気なランドレイの踊りは キューピッドの呪いで締めくくり 古い恋を新しいのに取り替える人たちは 神様にお願いしなさい ずっと悪いのを掴まないように きれいできれいで 二倍もきれい、 他のどんな人よりもきれいな 緑の上の一番美しい羊飼い どんな女でも恋をする。 きれいできれいで 二倍もきれい、 これほどきれいな人は誰もない あなたの恋人は あなたにとってだけきれい だけど他の女にはそうでない 私の恋人は笛を吹ける、私の恋人は歌うことができる 私の恋人はたくさんのすてきなことができる そして彼の愛おしい賛美を響かせる 私の陽気な、陽気な、陽気なランドレイの踊り 栄えあれ キューピッドの呪いに 古い恋を新しいのに取り替える人たちは 神様にお願いしなさい ずっと悪いのを掴まないように |
続いてはソプラノとテナーの掛け合いで何ともユーモラスな歌です。前の曲から切れ目なくオーボエのソロに導かれて続きます。詩は第1部で使われた「馬を駆る少年」のジョージ・ピール、あちらでもそうでしたが、最後のオチは何となくシェイクスピアの影響を感じさせます。最初の節の前半4行をソプラノが、続いて後半4行をテナーが歌い、第2節をソプラノが歌って、その最後の2行の痛烈なオチをテナーが繰り返します。第3節は最初のメロディをふたりのソリストが掛け合いながらせわしなく盛り上がり、最後は二人そろって痛烈なオチを叫んで終わりです。
( 2013.04.20 藤井宏行 )