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Waters above   Op.44-7  
  Spring Symphony
天からの水よ  
     春の交響曲

詩: ヴォーン (Henry Vaughan,1622-1695) ウェールズ
      

曲: ブリテン (Edward Benjamin Britten,1913-1976) イギリス   歌詞言語: 英語


Waters above! eternal springs!
The dew,that silvers the Dove’s wings!
O welcome,welcome to the sad:
Give dry dust drink; drink that makes glad!
Many fair ev’nings,many flowers
Sweeten’d with rich and gentle showers
Have I enjoy’d,and down have run
Many a fine and shining sun;
But never till this happy hour
Was blest with such an evening- shower!

天からの水よ!永遠の泉よ!
その雫は 鳩座の翼を銀色に輝かせる!
おお来たれ おお来たれ悲しき者のもとへ
乾いた塵に潤いを与えよ 喜びを生み出すものを飲ませよ!
たくさんの美しき夕暮れも たくさんの花たちも
豊かで穏やかなにわか雨によって甘美になる
それを楽しもうとすれば 隠すことになってしまうのだが
美しく輝く太陽を多くの時に
けれど 今までこんなに幸せな時が
こんな夕暮れのにわか雨で祝福されたことはなかったのだ


引き続いてはヴァイオリンのみの伴奏に乗ったテナーの独唱。春の雨は恵みの雨と言いましょうか。淡々としながら生き生きとした伴奏が印象的です。歌はそっとささやくように。最後も静かに消えて行きます。詩のヘンリー・ヴォーンは17世紀ウエールズの詩人です。

( 2013.04.14 藤井宏行 )


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