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Spring   Op.44-3  
  Spring Symphony
春  
     春の交響曲

詩: ナッシュ (Thomas Nashe,1567-1601) イングランド
    Summer's Last Will and Testament  

曲: ブリテン (Edward Benjamin Britten,1913-1976) イギリス   歌詞言語: 英語


Spring, the sweet spring, is the year’s pleasant king;
Then blooms each thing, then maids dance in a ring,
Cold doth not sting, the pretty birds do sing:
Cuckoo, jug-jug, pu-we, to-witta-woo!

The palm and may make country houses gay,
Lambs frisk and play, the shepherds pipe all day,
And we hear aye birds tune this merry lay:
Cuckoo, jug-jug, pu-we, to-witta-woo!

The fields breathe sweet, the daisies kiss our feet,
Young lovers meet, old wives a-sunning sit;
In every street these tunes our ears do greet:
Cuckoo, jug-jug, pu-we, to-witta-woo!

春、素敵な春、四季の中の王
すべてのものを花開かせ、乙女は輪になって踊る
寒さがやわらぎ、鳥は歌う
カッコー、ジュグジュグ、プーエー、トゥイーターウー !

シュロやサンザシは村の家々を陽気にする
ヒツジたちは跳ね回り遊び、羊飼いは日がな笛を吹く
そして鳥たちが明るい陽射しの中で歌うのが聞こえる
カッコー、ジュグジュグ、プーエー、トゥイーターウー !

野原は優しく息づき、デイジーは足元にキスをする
若い恋人達は出会い、おばあさんたちは日向ぼっこだ
あちらこちらでこんなあいさつの歌声が聞こえる
カッコー、ジュグジュグ、プーエー、トゥイーターウー!


続いてはゆったりとした三拍子のリズムがすばらしくはまっているトマス・ナッシュ(1567-1601)の素朴な詩、最後の鳥たちの鳴き声はソロの歌い手たちの掛け合いによってなかなかリアルに歌われます。この詩はディーリアスが独唱歌曲にしていて、そちらの素朴な音楽も魅力的でしたが、このブリテンのなかなかに凝ったつくりの音楽も楽しめます。

( 2013.03.30 藤井宏行 )


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