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Oh,to vex me   Op.35-4  
  The Holy Sonnets of John Donne
おお 私を悩ませようと  
     ジョン・ダンの宗教的なソネット

詩: ダン (John Donne,1572-1631) イギリス
    Holy Sonnets 19 

曲: ブリテン (Edward Benjamin Britten,1913-1976) イギリス   歌詞言語: 英語


Oh,to vex me,contraryes meet in one:
In constancy unnaturally hath begott
A constant habit; that when I would not
I change in vowes,and in devotione.

As humorous is my contritione
As my profane Love and as soone forgott:
As ridlingly distemper'd,cold and hott,
As praying,as mute; as infinite,as none.

I durst not view Heav'n yesterday; and today
In prayers,and flatt'ring speeches I court God:
Tomorrow I quake with true feare of his rod.
So my devout fitts come and go away,

Like a fantastique Ague: save that here
Those are my best dayes,when I shake with feare.

おお 私を悩ませようと 正反対のものが出会ってひとつになる
変わりゆくことが不自然にも生み出すのだ
変わらぬ習慣を;それで そうしたいと思わなくても
私は変わってしまうのだ 誓いにおいても 献身においても

変わりやすいのは私の悔悟も同じだ
俗世の恋愛のように そして忘れっぽい
謎めいて乱れやすく 冷たく そして熱い
祈ったり 黙したり 思いに耽ったり 何もしなかったり

天を仰ぎみようとも昨日はしなかったのに 今日は
祈りの中で おべっかを使って神に取り入る
明日は身を震わすのだ 神の鞭への真の恐怖で
このように私の敬虔さは現れてはまた消えるのだ

気まぐれな熱病のように しかしそのことは置いておいても
私にとって最上の日々は 私が恐れで身を震わしているときなのだ


詩集では19番目 一番最後の詩です。難解ではありますがどことなくユーモアがある微笑ましい詩でもありますので、できる範囲でそんな感じを出すよう試みてみました。音楽の方もピアノの転げ回るような無窮動に跳びはねるような歌が絡み合ってどことなくユーモラスです。

( 2013.02.11 藤井宏行 )


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