Chanson d'Ophélie Op.28-3 Trois Chansons de Shakespeare |
オフィーリアの歌 3つのシェイクスピアの歌 |
Il est mort ayant bien souffert,Madame; il est parti; c'est une chose faite. Une pierre à ses pieds et pour poser à sa tète Un tertre vert. Sur le linceul de neige à pleines mains semées Mille fleurs parfumées, Avant d'aller sous terre avec lui sans retour Dans leur jeunesse épanouie Ont bu,comme une fraîche pluie, Les larmes du sincère amour. |
あの人は死にました ひどく苦しんで 奥様 逝ってしまったのです それが事実 あの人の足元には石を そして頭のところには 緑の芝を 雪の毛布の上にはたくさん撒きましょう 千本の香り立つお花を お花が大地へと あの人と一緒に行ってしまって戻らなくなる前に お花たちの輝く若さに 飲ませてあげましょう 新鮮な雨のしずくのように 誠の愛の涙の粒を |
これはオフィーリアという名前が出て参りますので、言うまでもなく「ハムレット」の悲劇のヒロインの歌う歌だとお分かりかと思います。第4幕第4場で、父を殺された悲しみから狂乱してしまった彼女の歌う歌の中のひとつです。英語の原詩に付けられたものは、クィルターのところで取り上げましたので比べてみてください。
どうやって見分けるの 本当の恋人を (ロジャー・クィルター)
ショーソンの憂いに満ちたメロディはこのような詞にこそぴったりとはまるという感じでしょうか。ショーソンの歌曲の中でも飛びきりの魅力的なものになったように思います。
( 2012.10.05 藤井宏行 )