Junggesellenschwur Op.49-6 TrV 204 Acht Lieder |
若い独身男の誓い 8つの歌曲 |
Weine,weine,weine nur nicht, ich will dich lieben,doch heute nicht, ich will dich ehren,soviel ich kann, aber 's Nehmen, aber 's Nehmen steht mir nicht an. Glaube,glaube,glaube nur fest, daß dich mein' Treu' niemals verläßt, allzeit beständig,niemals abwendig will ich treu sein. aber gebunden,das geh' ich nicht ein. Hoffe,hoffe,hoffe,mein Kind, daß meine Worte aufrichtig sind, ich tu' dir schwören bei meiner Ehren, daß ich treu bin: aber 's Heiraten ist nie mein Sinn. |
泣か、泣か、泣かないでくれよ 俺はお前を愛してやるからさ、今日じゃないけどな 俺はお前を大事にしてやるからさ、俺ができる限りにな けど結婚は 結婚は俺には合わないんだ 信じ、信じ、信じてくれよしっかりと 俺の誠意がお前を見捨てたりしないってことを いつまでも変わらないし、決して迷わない 俺はいつでも誠実だぜ けど縛られるのは、俺はごめんだぜ 期待して、期待して、期待して なあお前 俺の言葉にはウソはないんだから 俺はお前に名誉をかけて誓うけど ぜったい誠実だぜ けど結婚なんて考えたこともないんだ! |
シュトラウスにもけっこうドイツの民謡集「少年の不思議な角笛」からテキストを取った作品がありますが、そのいずれもが渇いたユーモアを漂わせるユニークな歌詞。音楽もシュールさを感じさせるような不思議な味わいのものを付けていることがほとんどです。
この詞も何と申しましょうか。情景は良くわかりますけれどもこんなのを歌にしようというのが何ともトホホではあります。ただマーラーにも初期の作品で「強烈な想像力」という、やはり結婚を逃れようとする男の言い逃れの歌があったりもします。男女の恋の駆け引きは民謡においても大事なテーマでもありますし、そういった観点で楽しんで聴いてあげるのがこの歌の場合良いでしょう。
( 2012.09.22 藤井宏行 )