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Millom Rosor   Op.39-4  
  6 Romancer
バラに囲まれて  
     6つのロマンス

詩: ヤンソン (Kristofer Nagel Janson,1841-1917) ノルウェー
      

曲: グリーグ (Edvard Grieg,1843-1907) ノルウェー   歌詞言語: ノルウェー語


I Hagen sat Mod'ri med Barnet på Fang,
millom Rosor,
ho log,og ho hyfste det Dagen so lang
millom Rosor,
ho kysste på Auga,ho kysste på Kinn.
“Gud gjeve eg altid såg Kvilstaden din
millom Rosor.”

Og Hagen vardt bladlaus,han døjdde kvar Leik,
millom Rosor,
I Stova låg Guten so kald og so bleik
millom Rosor,
Og Mod'ri batt gråtfull kring Kista ein Krans,
no skulde ho altid sjå Kvilstaden hans
millom Rosor.

野原の中 母親が座っていた わが子を膝に乗せて
バラの花に囲まれて
彼女はほほえみ 彼女はあやしていた 一日中
バラの花に囲まれて
彼女は瞳にキスをし 彼女は頬にキスをした
「神様お願いです 私にいつでも安らぎの場所をお授けください
 バラの花に囲まれた」

そして野原は草の葉も枯れ すべての喜びも消え去った
あのバラの花に囲まれていた
あずまやの中では少年が横たわっていた 冷たく青ざめて
バラの花に囲まれて
そして母親は激しく涙にくれていた 柩の花のそばで
今こそ彼女は自分の永遠の安らぎの場所を見つけるのだろう
バラの花に囲まれた
 


自らのひとり娘をわずか1歳で亡くしたグリーグには、子供を亡くした母親の嘆きを歌にしたものがいくつもあります。この曲もそんなひとつ。悲しみにあふれたメロディは胸を打ちます。繰り返されるmillom Rosorのフレーズがとても印象的。

( 2012.09.22 藤井宏行 )


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