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I liden høit deroppe   Op.39-3  
  6 Romancer
あの小高い丘の上  
     6つのロマンス

詩: リー (Jonas Lie,1833-1908) ノルウェー
      

曲: グリーグ (Edvard Grieg,1843-1907) ノルウェー   歌詞言語: ノルウェー語


I liden høit deroppe
Der ligger en Snarøj'd og sigter,
Ligger en Klarøj'd og digter;
Højt over Vrimlen og Stimlen
Ser han Himlen blå,
O så blå,evig,herlig blå!
Imellem Granernes Toppe.

Ved Elven dybt dernede,
Som suser blandt Bjerke sit Kvæde,
Står Digterens Glæde,hans Rede.
Just midt i Vrimlen og Stimlen
Ser han Himlen blå,
O så blå,evig,herlig blå!
I kjære Øjne dernede.

Men rør ej,rør ej Redet!
Der ligger en Snarøj'd og sigter,
Ligger en Klarøj'd og digter;
Højt over Vrimlen og Stimlen
Skal fra Himlen blå,
O så blå,evig,herlig blå!
Nok Skytten Redet få fredet.

あの小高い丘の上
そこには鋭い目をしたやつがいる
澄んだ目をした詩人だ
高い空をひしめき合い 押し合い
彼は青い空を見ている
おおとても青い 永遠に 神々しいまでの青さだ!
モミの木の頂の間の

はるか下の川のほとり
樺の木の間を歌うように水が流れるところ
そこに詩人の喜び 彼の巣があるのだ
その中でひしめき合い 押し合い
彼は青い空を見ている
おおとても青い 永遠に 神々しいまでの青さだ!
この愛しい瞳の中の

けれど触るな 触るなこの巣には
そこには鋭い目をしたやつがいる
澄んだ目をした詩人だ
高い空をひしめき合い 押し合い
それは青い空に違いない
おおとても青い 永遠に 神々しいまでの青さだ!
猟師も巣をそのままにしておくのだろう


抜けるような青空が目の前に浮かんでくるような、いかにもグリーグらしい爽やかな歌です。O så blå,evig,herlig blå!のところでの盛り上がりは一際美しく印象的ですが、歌詞は良く意味が取れません。おそらくこの「詩人」とあるのは何かの鳥だと思われるのですが、私の調べた限りではこのdigterにそういった意味がありませんでしたので、取りあえず暫定訳としてそのまま詩人と訳してあります。

( 2012.09.16 藤井宏行 )


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