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Klein Venevil    
  Seven Songs from the Norwegian
小さなヴェネヴィル  
     7つのノルウェーの歌

詩: ローベダンツ (Edmund Lobedanz,1820-1882) デンマーク?
      Venevil 原詩: Bjørnstjerne Bjørnson ビョルンソン,Arne

曲: ディーリアス (Frederick Theodore Albert Delius,1862-1934) イギリス   歌詞言語: ドイツ語


Klein Venevil hüpfte mit leichtem Sinn,
zum Geliebten dahin,zum Geliebten dahin.
Sie sang,daß es klang übers Kirchendach:
Guten Tag,guten Tag,guten Tag.
Und alle kleinen Vöglein,
die sangen's fröhlich nach:
Zu Sancte Hans gibt's Jubel und Tanz.
Ach hüte,klein Venevil,ach hüte deinen Kranz.

Sie flocht ihm den Kranz aus Blümlein blau,
meiner Augen Blau,Geliebter,schau.
Er nahm ihn,er warf ihn fort geschwind:
Leb wohl,leb wohl,leb wohl,mein Kind.
Er lacht und sprang von dannen;
und leise klingt's im Wind:
Zu Sancte Hans,gibt's Jubel und Tanz.
Ach hüte,klein Venevil,ach hüte deinen Kranz.

小さなヴェネヴィルは心も軽やかに跳ねて行った
恋人のもとへ 恋人のもとへ
彼女は歌った 歌声は教会の鐘よりも高らかに響いた
良い一日を 良い一日を 良い一日を
そして歌鳥たちはみな
陽気な歌声を返してきた
聖ハンス様のもと 朗らかにダンスしましょ
おお気を付けて 小さなヴェネヴィル あなたの花の冠をなくさぬように

彼女は恋人に編んだ 青い花の冠を
私の青い目を 恋する人よ 見てちょうだい
彼はそれを受け取ると 急いで遠くへと放り投げた
さよなら さよなら さよなら 可愛い子
彼は笑いながらそこから去って行った
静かにその声は風の中に響いた
聖ハンス様のもと 朗らかにダンスしましょ
おお気を付けて 小さなヴェネヴィル あなたの花の冠をなくさぬように


この詩のみ、7曲のこの歌曲集の中でグリーグがその原詩にメロディをつけておりません。純朴で愛らしい恋の歌。イギリス民謡風のメロディはいささか北欧らしさとはズレがありますが印象に残る魅力的な調べです。ピアノ伴奏版では第4曲、英語版の歌詞は著名なテノール歌手ピーター・ピアーズによって書かれていますが、ほとんどこのドイツ語歌詞と同じ内容。またオーケストラ伴奏の編曲はこれも往年の大指揮者トマス・ビーチャムによるものだそうです。

( 2012.09.16 藤井宏行 )


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