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Im Wald   Op.107-5  
  Sechs Gesänge
森の中  
     6つの歌

詩: ケーニヒスヴィンター (Wolfgang Müller von Königswinter ,1816-1873) ドイツ
      

曲: シューマン,ロベルト (Robert Alexander Schumann,1810-1856) ドイツ   歌詞言語: ドイツ語


Ich zieh' so allein in den Wald hinein!
O sieh zwei Falter fliegen!
Sie tummeln sich durch die Luft,
Und wenn sie ruh'n,so wiegen
Sie sich in der Blumen Duft,
Und ich bin so allein,voll Pein!

Ich zieh' so allein in den Wald hinein!
O sieh zwei Vöglein erschrocken
Entstieben dem warmen Nest!
Doch singen und suchen und locken
Sie hoch sich im Geäst,
Und ich bin so allein,voll Pein!

Ich zieh' so allein in den Wald hinein!
O sieh zwei Rehe zieh'n
An der grünen Halde zumal!
Und wie sie mich seh'n,entflieh'n
Sie fern in Berg und Tal,
Und ich bin so allein,voll Pein!

ぼくは一人っきりで森へと分け入る
おおご覧よ 二匹の蝶々が飛んでいる
彼らは大気の中を羽ばたいている
そして休もうとするときには 揺られるのだ
花の香りの中に
だけどぼくは全くの一人っきり 痛みで一杯だ

ぼくは一人っきりで森へと分け入る
おおご覧よ 二羽の鳥が驚いている
暖かい巣から飛び出してきた!
それでも歌い 求め 誘惑を
彼らは高い枝の上でやっている
だけどぼくは全くの一人っきり 痛みで一杯だ

ぼくは一人っきりで森へと分け入る
おおご覧よ 二頭のシカが歩いている
緑の湿地を 一緒に
そしてぼくを見ると 逃げて行ったのだ
遠くの山や谷間へと
そしてぼくは全くの一人っきり 痛みで一杯だ


森の中の情景を描き出す歌曲はシューマンにはたくさんありますが、この詩の屈折した表現はなんと言えば良いでしょう。心の病を抱えたシューマンの気持ちにしっくりきたところもあるのかも知れませんが、何とも複雑な表現の歌になりました。

( 2012.07.14 藤井宏行 )


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